スーツ姿も素敵な加藤さん。約7か月ぶりのミュージカルへの出演に、期待は高まる!不朽の名画をもとに日本で制作された珠玉のミュージカル『ローマの休日』が、約20年ぶりに帝国劇場にお目見え。
「家庭画報.com」での連載企画も大好評だった加藤和樹さんが出演します。演じるのは、ローマ訪問中にこっそり公務を抜け出した某国の王女をエスコートし、ローマを案内する新聞記者のジョー・ブラッドレー(平方元基さんとのWキャスト)。役をイメージした衣装もバッチリ決まっている加藤さんに、稽古の様子などをたっぷり伺いました。
――ミュージカル『ローマの休日』出演の話を聞いたときは、どう思われましたか?
「まず、グレゴリー・ペックが演じている映画のジョーが頭に浮かんで、“えっ、僕が!?”と思いました。あのカッコいいジョーを自分がやっている姿が想像できなくて。そもそも僕の場合、スーツを着るような役自体そんなに経験がないですし、ましてや女性をエスコートする役となると、初めてかもしれない(笑)。もちろん、すごく光栄にも感じています。日本でミュージカル化されて、大地真央さんと山口祐一郎さんがなさった作品(1998年10月に世界初演)ですから、余計にそう感じますね」
――実際に稽古をしてみての感想はいかがですか?
「最初は正直、ジョーをどう演じればいいのやら……という戸惑いがあったんですが、今は1シーン、1シーンが楽しいです。まず、人と対面で芝居ができることが何より嬉しい。これまで演じることの多かった苦悩を抱えた役とも違うので、とても自由にハッピーな気持ちでやらせてもらっています(笑)」
――ミュージカルへの出演は、今年1月~2月の『フランケンシュタイン』以来になりますね。
「そうなんです。早く芝居がしたい、早く立ち稽古がしたいと思っていたので、台本が届いたときは本当に嬉しくて。もちろん、マスクやフェイスシールドをつける、距離をとるといった制約はありますし、今はまだ違和感もあります。演じているとつい、体を相手のほうに向けたり、距離を詰めたくなってしまうから。でも、それを自分たちの中で消化したうえで、説得力ある芝居ができたときには、新しい見え方になっているんじゃないかなと感じています」