エンターテインメント

加藤和樹さんがあの名作に! ミュージカル『ローマの休日』がいよいよ開幕

2020.09.28

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――束の間の自由を求めて、大使館での歓迎舞踏会を抜け出すヒロイン、アン王女役の朝夏まなとさんと土屋太鳳さんの印象はいかがでしょう?


「身長も雰囲気も、役へのアプローチの仕方も違うお二人なので、刺激をたくさんもらえて、すごくやりがいがありますね。僕自身、(小池)徹平ちゃんとWキャストでミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』をやらせてもらったときに、まさにまったくタイプの違う二人だったからこそ、それぞれの個性が引き立つ役になったなと感じたんですね。今回もきっと、それぞれの個性が生きたアン王女になると思います」

――楽曲はいかがですか?


「どれも素晴らしいです。とてもシンプルで、聴けばすぐに口ずさめるようなメロディです。それをお芝居の中でちゃんと聴かせられるようになるには、まだまだ稽古が必要。最終的にこうありたいというイメージは徐々にできているので、もっと芝居を自分の体に入れて、しっかりジョーの気持ちで歌えるようにしていきたいです」

――稽古をしていて、映画『ローマの休日』の世界観とイメージが重なるようなところはありますか?


「めちゃめちゃ重なります! 朝夏さんとも話していたんですが、稽古をすればするほど“あ、あのシーンだ!”というふうに、頭の中で映画の各場面とリンクしてくるんです。もちろん、映画にとらわれているわけではないんですが、イメージは大事。自分の中で各場面のイメージがしっかりできていれば、そこでジョーとしてどういればいいかがわかってくるので」

――作品自体の魅力をどこに感じていますか?


「アン王女が、自由を味わいたいという願いを叶えたうえで、王女としてどう成長していくのか?というところが好きですね。王女だからこその不自由さを感じてきた彼女の“皆さんは当たり前だと思っていることが、私には当たり前じゃないの”というセリフも、前は当たり前だったことがコロナ禍で当たり前ではなくなってしまった今聞くと、やけに響く気がします。でもいちばんの魅力は、やっぱり夢や希望、憧れやロマンスが詰まっていて、ハッピーな気持ちになれるところ。僕自身、船上のダンスパーティのシーンをちょっと稽古しただけでワクワクしちゃって(笑)。早く舞台上で見てみたいです」

――確かに、女性が憧れるもの満載の作品。自分をアン王女に置き換えて観れば、素敵なジョーにエスコートされている気分も味わえますし。


「頑張ります(笑)。考えたら、たまたま介抱した女性が王女だと知ったジョーには、スクープのために王女がお忍びでローマを楽しんでいる写真を撮るという目的があるわけで、別にカッコつけているわけじゃないんですよね。一緒に時間を過ごすうちに、少しずつ素敵な男性に見えてくるようなジョーをどう作っていけるか。映画のジョーから僕が感じた色気みたいなものが、自然に出てくるのが理想です」


映画ではオードリー・ヘップバーンが演じたアン王女をWキャストで務めるのは、元宝塚歌劇団トップスターの朝夏まなとさんとミュージカル初挑戦の土屋太鳳さんだ。
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