――ところで、コロナ禍でのステイホーム中はどんなふうに過ごしていたのでしょう?
「ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3の全公演中止が決定する前は、まだ希望をもって一人で稽古をしていたんですが、中止が決まって、自分のライブツアーも延期になってしまったときは、正直、辛かったです。何かしていないと落ち着かなくて、無駄に早く起きて、自分にできることは何だろう?と考えたり、自分一人でやれることって意外とないなと気がついてへこんだり。いや、へこんでる場合じゃないぞと思い直したり……。そんな中、こういうときこそファンの皆さんとのつながりを大事にしたいと思って、Twitterだけは毎日欠かさず投稿していました。いろいろ相談しながら、YouTubeチャンネルも始めたんですよ」
――リモートドラマやリーディングなどの配信にも積極的に参加されていた印象があります。
「本当にありがたかったです、いろいろな企画に声をかけていただいて。『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3でも、みんなで1曲だけリモートで歌うことになって、少し救われた気持ちになりました。1曲とはいえ、皆さんに聴いていただくことができたので。僕自身、改めて歌の力というものを感じたし、いろいろな方が投稿されている動画やメッセージを見て励まされることも多かったですね」
――自炊が続いて、料理の腕もさらに上がったのでは?
「腕はわかりませんが、レパートリーは増えました。最近ハマっているのはローストビーフ。簡単にできるので、うちの冷蔵庫には今、常にローストビーフかローストポークが入っていますよ(笑)。夏場はかなり暑かったので、いろいろなタレを作って、そうめんや冷ややっこもよく食べました。食べるラー油が、思いのほか大活躍しましたね。担々麺風のそうめんとか、食べるラー油とキムチを少し乗せた冷ややっこ、結構イケますよ(笑)」
5月1日に「加藤和樹 公式YouTubeチャンネル」を開設した。音楽のライブ映像や得意料理の調理法を紹介する映像など、好評を博している。