鉄分だけではない、多くの優れた栄養素が凝縮したプルーンには、更年期以降の女性を悩ます症状を緩和する、嬉しい作用がたくさんあります。魅力の果実・プルーンを日々の料理に取り入れて、無理なくおいしく健康に-。
女性の健康と美を追求する内科医・小林暁子先生の医学的アドバイスに基づき、『家庭画報』でもおなじみの脇屋友詞シェフがプルーンを使った家庭料理を提案します。
前編はこちら>>第1回 便秘を解消する〔後編〕
プルーンに豆、きのこを合わせ 食物繊維で おなかの調子を整える
「プルーンは、料理の食材に用いるとうまみが引き出され、コクのある調味料として重宝します」とその魅力を語る脇屋友詞さん。おなかの調子を整えるプルーン料理として、不溶性食物繊維の豊富な豆、きのこと組み合わせた家庭料理を提案してくれました。
写真奥:プルーンとひよこ豆の澄ましスープ、手前:豚バラ肉と豆腐のプルーン煮込み 「食物繊維を手軽にとれて、いつものひと皿にコクを足す。プルーンを料理に使わない手はない」と、脇屋友詞さん。
1品目はスープ。鶏と豚、2種類の肉からとったエキスにプルーンの甘みと酸味が程よく溶け出します。不溶性食物繊維の多いひよこ豆をたっぷり加えた、食感も楽しめておなかの調子も整う健康的なひと皿です。
2品目は煮込み料理。「中国に『さくらんぼと豚肉の甘辛煮』という伝統的な宮廷料理があります。果物には整腸作用があることを昔の人は知っていたのでしょう。これはいわばその発展形です」。低カロリーで食物繊維も豊富なきのこ類とプルーンが豚肉の消化を助けます。2品とも定番にしたい料理です。