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ゲストの一覧 【お悩み】体の奥から温めて、風邪を予防したい
体が芯から冷える日も増えてきました。風邪をひかないために、体の奥から温めてくれるレシピを教えてください。
【回答】体の芯までじっくり温める干し大根のスープを
今回は、料理家の鈴木愛さんの著書『なんとなく不調をととのえるスープ』より体の内部を効果的に温めるレシピとして、「干し大根と長ねぎの味噌汁」を紹介します。
大根に豊富に含まれるビタミンCには白血球の働きを活性化して、免疫力を高める効果があります。大根の辛み成分のイソチオシアネートは消炎鎮痛作用があり、喉の腫れや痛みを改善してくれる効果があることもよく知られています。
ですが、実は、東洋医学においては、大根は体を冷やす野菜に分類されているそう。そこで、鈴木さんが推奨するのが、軽く干して“干し大根”にすること。このひと工夫で、大根が体を温めてくれる野菜に早変わりするそうです。
干し大根
<作り方>
5mm厚さのいちょう切り、または5mm角の細切りにし、ざるに広げて風通しのよい日陰に1日半ほど干す。冷蔵で2〜3日中に使いきる。
生の大根30gを干せば、10gほどの干し大根ができ上がります。
干すことで甘みが凝縮された干し大根を使えば、味噌汁はさらにうまみがアップ。さらにおいしく、体を温めてくれる一杯になります。
「定番の味噌汁ですが、干した大根が汁を吸って味がよくしみています。長ねぎで甘みを、油揚げでコクをつけます」(鈴木さん)
ぜひ、この「干し大根」を日々の料理に取り入れてみてください。
干し大根と長ねぎの味噌汁
<材料(2人分)>
・干し大根(いちょう切り) 10g
※・長ねぎ 1/2本
・油揚げ 1/3枚
・昆布だし 400ml
・味噌 大さじ1と1/2~2
・生姜(すりおろし) 少量
※生の大根30g分が目安。[薬味とトッピング]
・三つ葉 適量
<作り方>
1.干し大根はさっと洗って水気をきる。長ねぎは1cm幅の斜め切りにする。油揚げは熱湯で油抜きをし、5mm幅に切る。
2.鍋に1の干し大根、昆布だしを入れて弱火にかける。柔らかくなったら長ねぎを加え、火が通ったら油揚げを加えてひと煮立ちさせる。
3.火を止めて味噌を溶き入れ、軽く温めて生姜を加える。器に盛って三つ葉を添える。
鈴木 愛/Ai Suzuki
1980年生まれ・東京都出身。2010年から安曇野に移住し、ホリスティックリトリート穂高養生園に勤務。自然に根ざした野菜の調理法を学び、季節をベースとした食と体の結びつきを深く意識する。
食によって日々を心地よく過ごしてほしいという願いを込めて「
冬草」の名で活動をはじめる。不定期で東京・表参道のサロン「omotesando atelier」にて「ととのえる食事会」を開催。要予約。
イラスト/umao 撮影/西山 航(世界文化社) 編集協力/山岸美夕紀
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