ジャケット、パーカ、Tシャツ、パンツ、靴/BURBERRY(バーバリー・ジャパン)ドラマが収録されたのは、2019年11月~12月。舞台セットと向き合うように観覧席が組まれたスタジオで、毎回約30分間、ほぼノンストップで撮影&録音が行われたという。
「ルールは、どんなことがあっても途中で芝居を止めないこと。セットの裏を走りながら、18年前に『HR』(三谷さんがシットコムに初挑戦したテレビドラマ)をやらせてもらったときのことを思い出しましたね。
贅沢だなと思ったのは、毎回バンドが生演奏でお客さんを迎えて、三谷さんが自らシットコムや撮影方法の説明をしていたこと。三谷さんの“それではご覧ください!”という声を合図に、音楽が鳴って赤い別珍の幕が開いたら、撮影が始まるんです。終わったら、出演者みんなでカーテンコール。楽しくて、ますますシットコムが好きになりました」
実は香取さん、「もともと、お芝居は苦手」なのだとか。そういいながらも数々の三谷作品に出演してきたのは、「難しいことに挑戦するとワクワクする」気持ちと、三谷さんとの揺るぎない信頼関係があるから。
「20年くらい前、最初に三谷さんのテレビドラマをやらせてもらったとき、僕は台本を読んで初めて声に出して笑ったんです。
子どもの頃から、面白い漫画を読んでも声に出して笑うことができなくて、ゲラゲラ笑って読んでいる友達が羨ましかったのに、笑い声を上げている自分がいてびっくりしました。三谷さんの脚本で自分が変わった瞬間でした」