作詞・作曲した主題歌『Lookin’4』は、ラブソング
映画化にあたっては、「本はあるけど、映画は別だと僕は思うので、いろいろしっちゃかめっちゃかにしてくださいって言いました(笑)」。ただ、一つお願いも。それは、「当時は(東日本大)震災後だったり、僕が離婚したばっかりだったので、周りの人を傷つけない映画にしてほしいということだけ希望しました」。その希望どおり、映画は気持ちよく観終われるものに。「すごくうれしいです」と本当にうれしそうな笑顔を浮かべた渡辺さんでした。
そんな渡辺さんは、劇中で一樹らが演奏する楽曲と井ノ原さんと道枝さんが歌う主題歌も手がけました。主題歌は「自分の中ではラブソングというか。子供たちへのメッセージを、っていうことを意識して作りました」。そして、ライブシーン撮影時には現場へも。
「ライブシーンの撮影が一番難しいと思っていたんです。いろいろな音楽の映画を観てきた中で、ライブシーンとかクラブシーンにピンとこないものがいっぱいあって。現実はこうじゃないよ、みたいな。でも今回は、撮ったら“あ、現実はこうです”ってなりました(笑)。それは、(バンドメンバーを演じる)KREVAくんとやつい(いちろう)くんと井ノ原くんの仲のよさというか。合間はずーっと3人の漫談だったんですよね(笑)。お客さん(役のエキストラ)を飽きさせなかった。ライブシーンを作るのに、いい雰囲気をずっと保っていて、すごいなと思いました」
提供した楽曲については、「歌うシチュエーションがライブって決まっていた曲は、コール&レスポンスができる」ことも意識したそう。