きのこのタルト
日本では多種多様な品種のきのこが通年手に入りますが、栽培方法にこだわったものや、天然ものが手に入れば是非。香りだけでなく食感の違いにも驚きます。
【材料(直径15~16cmの型約2台分)】
<タルト生地>
・薄力粉 150g
・無塩バター 80g
・卵黄 1/2個分
・グラニュー糖・塩 各ひとつまみ
<具材(直径15~16cmの型約2台分)>
・まいたけ・ぶなしめじ・マッシュルーム・ひらたけなど数種 正味180g
・バター 大さじ1
・卵 1個
・生クリーム(脂肪分35~36%) 140mL
・グリュイエールチーズ(すりおろす) 大さじ2
・塩 小さじ1/2
・黒こしょう(粒) 少々
【作り方】
(1)タルト生地を作る。水大さじ1にグラニュー糖、塩を溶かしておく(A)。フードプロセッサーに薄力粉、細かく切った冷たい無塩バターを入れて撹拌する。そぼろ状になったらボウルに移し、Aに卵黄を加えたものを回し入れて混ぜる。一つにまとめ、ラップに包んで冷蔵庫に入れ、30分以上やすませる。
(2)(1)の生地の半量に打ち粉(分量外)をしながら麺棒で約2mm厚さにのばす。焼き型の内側に沿わせるように密着させる。冷蔵庫に入れて1時間以上やすませる。
(3)クッキングシートを切って生地の内側(底と側面)に敷き、製菓用の金属製重石、または小豆などの乾燥豆をのせる。200度に予熱したオーブンで約30分焼く。クッキングシートと重石をはずし、室温で冷ます。
(4)具を作る。きのこは土や石づきを取り除き、食べやすい大きさに手で裂く。マッシュルームなど裂きにくいものは包丁で切る。フライパンにバターを熱し、きのこを強火で約2分炒める。
◆きのこは土がついている場合でも水では極力洗わず、包丁の先などで汚れや石づきを取り除く。手で裂くと繊維を壊さないので、きのこが持つ水分を逃さず、味のなじみがよくなる。
(5)ボウルに卵を溶き、生クリームと塩を加えて混ぜる。黒こしょうをひき、グリュイエールチーズを混ぜる。(4)のきのこを加え、(3)の素焼きしたタルトの中に注ぎ入れる。180度に予熱したオーブンで30~40分焼く。
※残ったタルト生地は冷蔵で3~4日、冷凍で約1か月保存できる。
※(3)でタルトの底の部分に火が通っていなかったら、クッキングシートと重石をはずした状態で再度オーブンに入れ、全体に薄く焼き色がつく程度まで焼く。
◆次回はチコリを使ったお洒落なレシピです。11月16日ごろ配信予定。どうぞお楽しみに!狐野扶実子さんのレシピお疲れ気味の胃をいたわる野菜の簡単ポタージュおうちで作れるフレンチのご馳走! 食卓が華やぐ牛肉のレシピ狐野扶実子さんのレシピをもっと読む>> 狐野扶実子/Fumiko Kono
東京都生まれ。1997年にパリの名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」を首席で卒業。ミシュランの3つ星レストラン「アルページュ」に入り、シェフのアラン・パッサール氏に師事し、スーシェフを務める。その後、出張料理人として独立、世界中を飛び回り、VIPたちをうならせた。2005年、パリの老舗「フォション」で初の女性・東洋人のエグゼクティブシェフに就任する。現在は東京とパリを行き来しながら、レストランや国際線機内食のメニュー開発に携わるなど、料理プロデューサー・食ジャーナリストとして活躍する。著書に『ラ・キュイジーヌ・ド・フミコ』、『まいにち、サラダ』(ともに世界文化社)などがある。
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