地域医療の“最後の砦”としてコロナ禍でも一般診療を継続
同院は千葉県の要請を受け、新型コロナウイルス感染症患者の治療にあたる一方、一般診療を維持するために医療体制の強化にも努めてきました。
〔遠隔診療を組み合わせて緊急性の高い病気から命を守る〕自動除細動器付きペースメーカーを使う不整脈の治療には、遠隔から心臓の状態をモニタリングできるシステムを導入し突然死から患者の命を守る。写真提供/千葉大学医学部附属病院同大学真菌医学研究センターの検査機器を活用し検査の拡大とスピードアップを図り、入院予定患者と内視鏡など飛沫が出る検査を受ける患者全員にPCR検査を実施しています。
「当院に安心してかかっていただくために不可欠な対応だと考えています。ほかの病院で手術や内視鏡検査などが受けにくい状況となっている今、当院まで止めるわけにはいきません」と横手病院長はいいます。
その言葉から地域医療における“最後の砦”であるとの強い使命感が窺えます。高度先進医療と地域医療の異なる2つの重要な役割を担う千葉大学医学部附属病院。これからも地域の厚い信頼を糧に歩み続けていきます。