28年間、ドン・ペリニヨンを率いた5代目醸造最高責任者、リシャール・ジョフロワ氏により、今までになかった新しいタイプの日本酒、「IWA 5」が誕生しました。
IWA 5は完成されたレシピを持たず、実験的なプロセスを辿りながら、少しずつ進化していく。720mlで1万3000円。公式ウェブサイトにて販売。ジョフロワ氏はリーデルのグラス「エクストリーム リースリング」などの白ワイングラスで味わうのをおすすめしている。長年、シャンパン造りの工程のひとつである「アッサンブラージュ」の経験を積み上げてきましたが、その技法を初めて日本酒に応用することを試みました。
既存の精米歩合を基準とした価値観を変え、複数の日本酒を巧みにブレンドして、深いハーモニーを生み出すことに成功。
IWA 5を構成しているのは、異なる産地で栽培された山田錦、雄町、五百万石の酒米、5種類の酵母です。
和食はもちろんのこと、淡白な白身魚から、ジビエなどの肉料理にまで合わせられる一本です。
富山県立山町白岩を拠点としたジョフロワ氏。いまや海外では日本酒ブームに沸き、海外生産もされている中、あえて立山町を拠点に選んだジョフロワ氏。
「日本酒は海外市場で大きなポテンシャルがありますが、日本の地に根ざしながら、世界の多様な文化を取り込んでいくことが重要だと考えます」。
レストラン「NARISAWA」のセラーにはIWA 5のほか銘酒が並ぶ。NARISAWA公式ホームページはこちら>>東京・青山一丁目駅近くのレストラン「NARISAWA」では、今年早くからIWA 5をメニューに加えています。
「複雑な深い味わいと華やかな香り、力強さがある。リシャールさんだからこそ造れる、すばらしい日本酒に仕上がっています」と、オーナーシェフの成澤由浩さん。
加茂なすの香ばしさや、海蛇の力強いエネルギーが感じられるスープとの相性がよい。定番メニューの加茂なすを使った「祇園祭」と「イラブの海蛇のスープ」が、相性抜群だと語ります。家庭では、なすの煮浸しや、丁寧にとっただしに浮かべた白身魚のお椀ものがおすすめ。
ジョフロワ氏は4年以上かけて、IWA 5を造り上げた。周囲の自然と調和したコンテンポラリーな酒蔵が来春に完成する。2021年春には、隈 研吾さんによって設計された酒蔵、「白岩」が立山町白岩にオープン予定。酒造りだけでなく、食文化を体験できる場に広げていきたいと、ジョフロワ氏の夢は広がります。
●公式ウェブサイトhttps://iwa-sake.jp