『道行きや』
伊藤比呂美 著/新潮社20数年前、子どもを連れてカリフォルニアに移住した後も、遠距離介護のために日米間を頻繁に往来。
母、父、そして年長の夫を看取ったのち、大学で詩を教えることを機に日本に戻った伊藤比呂美さん。
帰国後も、週の前半、後半で東京と熊本を行き来し、その合間にも各地に赴くなど、回遊魚のようにダイナミックに東奔西走する──
そんな詩人が熊本の河原や立田山、カリフォルニアのキャニオンで、愛犬ホーボーとともに目にした風景のこと、詩やジェンダーについて語り合う学生や講義のことを自在に書き綴った本書。
そのタイトルが示すとおり、各地へ赴く道中の光景や出来事を描く詩人のことば、その力強さに圧倒される。
・
〔インタビュー〕伊藤比呂美さん、詩との出合いを教えてください>>「#今月の本」の記事をもっと見る>> 『家庭画報』2020年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。