絶妙な甘辛バランスのひと匙に
上前に祖母の黒地の小格子柄を、下前に祖父の茶色地の横段模様を用いて、片身替わりに仕立てたマニッシュな“夫婦御召”。
そんな男前なきものに流れるリーフモチーフがエレガントな羽織を合わせると、ぐっと女性らしい表情になり絶妙な甘辛バランスを表現できます。
この羽織は一目惚れしたアンティークの小紋がベース。裄が足りなかったため、袖口と裾に黒の色無地を切り嵌めでデザインしたら、さりげないアクセントになりました。皆さまもプラスアルファのきものスタイルを是非お楽しみください。
来月は、家時間を豊かにする帯や和装小物のインテリア・リメイクをお届けします。
柴田理恵(しばた りえ)
女優。1959年、富山県に生まれる。1984年に劇団「WAHAHA本舗」を旗揚げ。舞台やドラマ、映画など女優として幅広い作品に作品しながら、バラエティ番組で見せる豪快でチャーミングな喜怒哀楽ぶりや、優しさにあふれる人柄で老若男女を問わず人気を集めている。趣味は料理。愛犬家としても知られる。
●2020年10月16日の飯能市市民会館をスタートに、愛知、東京、札幌、大阪にて、宅間孝行さん作・演出の舞台『くちづけ』に出演。詳しくは、オフィシャルホームページをご覧ください。
http://takufes.jp/kuchiduke2020/ 撮影/岡積千可 スタイリング/石田節子 着付け/長谷川裕子 メア&メイク/光倉カオル 取材・文/樺澤貴子