365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの回答 【お悩み】もち麦が苦手な家族もおいしく食べられるレシピは?
健康にいいと言われるもち麦ですが、家族の中には苦手な人も。おいしく食べてもらえる工夫はありますか?
【回答】毎日のもち麦ごはんをアレンジしてみましょう
体にいいと言われるもち麦。今回は、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生の著書『自律神経の名医が教える長生き事典』から、腸内環境を整えるためにおすすめのもち麦のレシピを紹介します。
感染症やアレルギー症状を抑える効果も「もち麦は、実に白米の25倍もの水溶性食物繊維が含まれているスーパーフードです。注目の成分は、β-グルカン。
水に溶けると粘り気のあるゲル状に変化し、余分な糖質や脂質を包み込むことで血糖値の急上昇を防いでくれます。同時にコレステロールの吸収もゆるやかに。また、自らがエサとなることで腸内の善玉菌を増やし、免疫細胞を活性化。風邪やインフルエンザなどの感染症だけでなく、アレルギー症状も抑える効果があります。
毎日食べるなら、白米:もち麦を“2:1の割合”で配合した“5割炊きもち麦ごはん”がおすすめ。白米にもち麦を混ぜ込み、通常と同じ水加減で炊くだけと扱いも簡単。白米と同じようにもちもちした食感で、おいしく、食べやすいのも特徴です」
カルシウムやビタミン豊富な混ぜご飯にアレンジですが、中にはもち麦がちょっと苦手……という人もいるようです。そこで、苦手な人でもおいしく食べられる2つのレシピを紹介します。
小松菜とちりめんじゃこを混ぜた「じゃこと青菜の混ぜごはん」は、不足しがちなカルシウムをカリカリじゃこが補ってくれ、カルシウムの吸収率を高めてくれるビタミンDも豊富です。
冷えてしまったもち麦ごはんは、「ライスサラダ」に! 主食と野菜が同時にとれる一品です。
じゃこと青菜の混ぜごはん
<材料(2人分)>
・もち麦ごはん 300g
・小松菜 1株(30g)
・ちりめんじゃこ 20g
・ごま油 小さじ1
・しょうゆ 少々
<作り方>
1.小松菜は根を落とし、細かく刻む。
2.フライパンにごま油を中火で熱し、ちりめんじゃこを炒める。じゃこが色づいてカリッとしてきたら小松菜を入れてさっと炒め、しょうゆをたらす。
3.ボウルに2ともち麦ごはんを入れて混ぜる。
ライスサラダ
<材料(2人分)>
・もち麦ごはん(冷えたもの) 100g
・きゅうり 1/2本(40g)
・ミニトマト 3個
・ゆで卵 1/2個
・ツナ缶 1缶
・A [オリーブ油 大さじ1/粒マスタード 小さじ1/酢 小さじ1 /砂糖 ひとつまみ]
<作り方>
1.きゅうりとトマトは1cm 角ほどの大きさに切る。ゆで卵はくし切りにする。ツナ缶はざるにあげ、汁気を切る。
2・ボウルにA を入れてよく混ぜ、もち麦ごはん、きゅうり、トマトを加えて和える。
3.器に盛り、ツナとゆで卵を散らす。
小林弘幸/Hiroyuki Kobayashi
順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1960年生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科等の勤務を経て順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任、現在に至る。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手等のパフォーマンス向上指導に携わるほか、日本初の便秘外来を開設した腸のスペシャリスト。
イラスト/umao 撮影/山平敦史 編集協力/山岸美夕紀
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