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脳を元気に保ち、認知症を予防するために。今日から始めたい「書く」習慣術

2021.01.25

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの回答
365日美と健康のお悩み相談室

【お悩み】高齢の両親が認知症にならないか心配です


高齢の両親が心配です。認知症にならないよう、脳を元気に保つために何かできることはありますか?

【回答】具体的な夢や目標を5つ書いてみましょう


もしかしたら自分や家族が認知症を発症するのではないか?と不安を抱いている人は多いでしょう。


「脳を萎縮させない」ためにできることを、認知症の専門医である遠藤英俊先生の著書『最新 ボケない!“元気脳”のつくり方』より紹介します。

夢や目標を5つ書き出してみる

これまでは脳の神経細胞は成人を過ぎたら、もう増えないと言われてきました。しかし、70歳を過ぎてもなお、脳の神経細胞が分裂して増えていることが明らかになっているそうです。

「いくつになっても人は成長できるのです。生きている限り刺激を受け、新しいことにチャレンジする人の脳は進化していきます。反対に、人は夢や希望がないと生活がマンネリ化し、脳を退化させ、認知症を進めることになりかねません」(遠藤先生)

そこで、最初に始めてほしいことは、あなたの夢や目標を5つ(最低でも3つ)、ノートやメモに書くことです。具体的な生きがいや夢に向け、プランを立て、できることから実行をしていきましょう。

コツは、具体的な目標設定を書いてみること

夢や目標はどんなことでもかまいません。

ただし、“半年後に孫と一緒に山に登りたい”、“来年は好きな歌手のコンサートに行きたい”、“故郷に戻って小学校時代の同級生と会いたい”、“90歳、100歳まで長生きしたい”などできるだけ具体的な目標設定をして、ノートやメモに記していきましょう。

いつでも見返せる場所に貼ると効果的

夢や目標を書くときに、もう一つ大切なことは、夢を叶える時期も考えることです。

1カ月後、半年後、1年後……と近い時期~数年のスパンで幅広く目標設定し、それを文字として残していつでも見返せることが重要です。

そして、目標の実現のために“旅行のために飛行機やホテルについて具体的に調べる”、“少しでも多くの同級生と会うために、連絡網を作る”など行動に移していきましょう。

どこかに貼るなどして、いつでも見返せるようにすると効果的。家族に見られたくなければ、日記などに書きとめてもOKです。



高齢のご両親に勧めてあげるとともに、ぜひご自身でも取り組んでみてくださいね。

遠藤英俊/Hidetoshi Endo

1982年滋賀医科大学卒業、87年名古屋大学大学院医学研究科修了。国立長寿医療センターなどで内科医および老年科医として長年研鑽を積み、 2021年より、いのくちファミリークリニック院長。 日本認知症学会理事。認知症の専門医として、認知症の予防プログラムや介護プログラム、認知症サポート医への教育、啓蒙活動などに取り組む。








『最新 ボケない!“元気脳”のつくり方』(世界文化社)
遠藤英俊(著)

イラスト/umao 編集協力/山岸美夕紀
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