兼重監督との話し合いで台本を直し、キャラクターを作る
クランクインの3週間ほど前から、中条さんや宮本のカヌー教室に通う子供たちと共にカヌーの練習に入っていた小澤さん。その時間は、「子供たちとも触れ合えたし、撮影が始まる頃には自然と子供たちが僕のことをコーチとして見てくれていて。そういう人間関係が構築できてすごくよかったです」。カヌーの練習のほか、兼重監督と台本について話し合う時間もあったとか。
「『TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM』で賞を獲った脚本は本当に素晴らしいんですけれども、実際に役者が演じるとなったときに、少し修正しなきゃいけないところもあったので、この映画をよりよくするために、“ここはこうしたほうがいいんじゃないでしょうかね”みたいことを監督と話し合わせてもらいました」
兼重監督とは、撮影に入ってから宮本という人物についての話し合いもありました。その結果、宮本は「昭和のギャグを言う。あんまり周りに理解されないけど、くじけねぇぞって、言ったりやったりする、みたいな」キャラクターに。それをふまえ、「遥にカヌーをやろうと思うって言われたときのリアクションはアドリブなんですよ。監督に何かやってくれって言われて、リハーサルでやったら“小澤くん、それめっちゃ昭和でいいね”って。そういうこともできちゃう宮本っていう役柄は、面白いなと思いました」。
カヌーの練習を通じて「方向を決めるのは実は下半身だったりするんですよ。それも今回初めて知りましたし、いい勉強になりました」。