小澤さんが演じる宮本は昭和のおっさん感が漂うキャラクター!?
たとえ周囲に冷たい反応をされようとも昭和のギャグを飛ばす陽気な宮本。その陽気さには、意味がありました。
「心に傷を負った子供たちやいろいろな理由で学校に通えなくなった子供たちを受け入れる施設としてカヌー教室があるんですね。そういう子供たちと接するからこそ、宮本は暗くならない。より明るく、こっちがバカになって受け入れるというか。それが根底にあるから、遥のことも明るく受け入れることができる。そういう男性像を意識して演じました」
そんな宮本と小澤さんには、明るいという点において共通点がありそうですが、小澤さんいわく、「あんまり信じてもらえないんですけど、僕はけっこう根暗な部分があると思ってまして」。では、昭和感漂うところは……?
「テレビで米倉涼子さんに、よくダジャレを言う、やめてほしいって言われたんですよ。僕、言った覚えないんですけどね(笑)。話の角度を変えて言うのは好きなんです。そうすると話が広がったり、盛り上がったりするから。でも、布団が吹っ飛んだ、みたいなそういうことはあんまり言わないし。(米倉さんは)サービス精神で言ってくれたんでしょう(笑)。だから、昭和のおっさん感は……あったらいいなと思います。それはそれで面白いので。ただ、あんまり“バッチグーだぜ”とか、そういうことはやらないですね。撮影のときは、なんか知らないけど出ました(笑)」
現場では「空気が和んで撮影がうまくいくのであれば、率先してバカなことをやったり言ったり、できる範囲でやろうと思っています」。