応えられない要求だったとしても、なるべく受け入れたい
大庭監督いわく、浅香さんには「撮影中にはいろいろと注文させてもらいました」。でも、浅香さんは、「特に突飛な注文があったわけではない気がするんですけどね。一般的なレベルのリクエストだった」と笑い、大庭監督を「すごく丁寧で繊細で。常に現場では寄り添ってもらっていたので、お芝居もとてもやりやすかった」と語ります。また、「環境は抜群でした。スタッフさんもみんな同じ方向を向いて、士気を高めあっていた気がしますし。とてもいい緊張感で現場にいることができました」と撮影期間を振り返りました。
そんな環境も手伝ってか、監督からの“いろいろな注文”を簡単にクリアできるスキルの高さが浅香さんにはあって、“一般的なリクエストだった”という受け止めなのかもしれません。ただ、本作ではありませんが、「できない」と思うことも。
「さすがに無理って思うときは“無理です”って伝えるようにしていますけど、監督もたくさん考えた上で演出してくださってるわけだから、なるべく応えられるように努力はします。そうすると、新しい何かが見えたりもしますし。現場ではちょっと違和感があっても仕上がりを観たら、めちゃくちゃよかった、みたいなこともあるんですよね。自分の信念を貫くことも大切だと思いますけど、なるべく受け入れてやっていきたいと思っています」
鷹野を演じるにあたっては、「台本を読んで想像して。その想像から引き出されたナチュラルなお芝居を心がけました」と浅香さん。