敵だったり、裏があったり。そんな役も多い。「キャラクターが際立った役は、何かを参考にして、自分のものにしてから外に出します」観る人に寄り添い、小さな輝きを持って帰れる作品
無茶な要求はなかったというものの、些細な動きや感情の流れから、生い立ちまで、監督とは「かなりディスカッションしました」と言う浅香さん。その上で、「鷹野ほどの環境や過去を自分自身は背負っていないので、100%自分の中から引き出して演じるのは難しくて。でも、想像はできますよね。だから、最大限想像して、そのときの気持ちになりきるっていう作業を監督と緻密にしていました」。そうして、「常に世間に怯えていたり、周囲の目が気になったり、世間からの評価を気にしたり」する鷹野の芯を「世間との距離感」に置いて演じました。
「この映画は、歌集と一緒で、きっと観てくれた方に寄り添ってくれるような作品になっていると思うんですよね。だから、もしかしたら背中を押してくれるかもしれないし、ある人にとってはふっと立ち止まって自分を見つめ直すきっかけになるかもしれないし……。人生の止まり木みたいな感じっていうか。テーマは重いものがありますけど、人生の息抜きにこの映画に触れてもらえたら、きっと小さな輝きを持って帰っていただけるような気がします」
浅香航大/Kodai Asaka
俳優
1992年8月24日生まれ、神奈川県出身。2011年に『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』で連続ドラマ初出演を果たして以降、ドラマや映画などで活躍。近年の主な出演作に、ドラマ『あなたの番です』、『ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜』、映画『劇場』、『とんかつDJアゲ太郎』などがある。現在、ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』に出演中。
『滑走路』
原作:萩原慎一郎『歌集 滑走路』(角川文化振興財団/KADOKAWA刊)
監督:大庭功睦
脚本:桑村さや香
出演:水川あさみ 浅香航大 寄川歌太
木下 渓 池田優斗 吉村界人 染谷将太
水橋研二 坂井真紀
配給:KADOKAWA
2020年11月20日(金)より全国ロードショー
公式サイト
https://kassouro-movie.jpⒸ2020「滑走路」製作委員会