時代を超えて愛されるしあわせ「ショートケーキ」 第4回 世代や性別を超えて愛される定番スイーツ、ショートケーキ。シンプルだからこそ奥深い味わいの秘密に迫るとともに、今、食べたい全国のショートケーキを、厳選してお届けします。
前回の記事はこちら>> パティシエの技が光る極上ショートケーキを訪ねて
ホールケーキはナイフを入れやすいデザインにすることも大切。SWEETS garden YUJI AJIKI
スイーツガーデンユウジアジキ(神奈川・横浜)
「ショートケーキはシンプルが一番。その分、本当に奥が深いです」と安食雄二シェフ。目指す理想形は、素材の持ち味をストレートに生かしきった心地よい味わいと佇まい。パティシエとしてキャリアをスタートさせてから、ご自身が納得するショートケーキができ上がるまでに、実に20年以上かかったといいます。
20年かけて完成させた究極のシンプルショート
材料は、那須御用卵、北海道産の生クリームなど素直な味わいのものをセレクト。卵白の持っている水分を保有させたまま、いかにきめの細かい生地を焼き上げるか、そしてその生地を生かすクリームとのバランスをどうとるか──。生地を軽くしすぎて、その自重とクリームでつぶれてしまったという失敗談も。「ふわっとした生地とクリームに、ごろりとしたいちごが入っている不規則なアンバランスさもショートケーキの魅力。存分に楽しんでいただけると思います」。
ピースのショートケーキは12月初旬から発売。デコレーションや大きさが替わる場合がある。プリン、ロールケーキなどの定番から焼き菓子、チョコレートまでが並ぶ。スイーツガーデンユウジアジキ神奈川県横浜市都筑区北山田2-1-11 ベニシア1階
TEL:045(592)9093 営業時間:10時~18時
月曜・火曜定休、不定休あり
バースデーケーキ(フレーズ5号)4350円、フレーズ540円(ともに税込み)
〔特集〕時代を超えて愛されるしあわせ「ショートケーキ」(全7回)
表示価格は原則として税別です。
撮影/角田 進 取材・文/露木朋子
『家庭画報』2020年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。