最新エイジングケアが描く幸福な未来 私たちの最高峰美容 第2回(全5回) 遺伝子レベルの研究がスタンダードとなったエイジングケア効果や、五感を満たす使い心地の一つ一つに至るまですべてがラグジュアリーな化粧品は、私たちに美しく生きる自信と喜びを与えてくれる大切なパートナーです。日々のお手入れで幸福な未来を紡ぐ、最高峰美容の最新情報をお届けします。
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目覚めの肌に生命感溢れる輝きを。ロングセラー美容液が進化して誕生伝説的美容液、アドバンス ナイト リペアが7年ぶりに進化。サーカディアン リズムとかかわる分子の存在を特定し、より頼もしく。アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス 50ml 1万3500円/エスティ ローダー遺伝の宿命にとらわれず夜ごと美肌を再生する最高峰のナイトケア
最新エイジングケアの大きな潮流の一つがナイトケアです。以前から夜の10時から2時は肌のゴールデンタイムといわれてきましたが、睡眠中の肌の生理機能について遺伝子レベルでより詳細な解明が進み、それに伴いエイジングケアも進化しています。
夜の肌に着目した化粧品といえば、真っ先に思い浮かぶのが、「エスティ ローダー」のアドバンス ナイト リペア。睡眠中の肌の修復機能のサポートを追求してきた伝説的美容液です。1982年の誕生から真摯な研究が続けられ、幾度となくアップグレードを重ね洗練を究めてきました。
研究開発部門を束ねるナディーン ペルノデ博士はこう語ります。「長年、サーカディアン リズムと呼ばれる、24時間周期の肌の活動について遺伝子レベルでの研究を進めています。肌は日中外的ダメージを防ぐことに注力し、夜はリペアやコラーゲン産生などを行うというように、時間によって異なる活動をしていますが、それに遺伝子の働きが深くかかわっているからです」。
ザ エスティ ローダー カンパニーズ インコーポレイテッド、グローバル リサーチ & ディベロップメント、スキン バイオロジー & バイオアクティブ、ヴァイス プレジデント
ナディーン ペルノデ博士アドバンス ナイト リペアをはじめとする全スキンケア製品の技術開発を担当。130件以上の特許を取得。2019年、米国化粧品技術者会で論文がベストペーパー賞を受賞。「肌の未来は、自分で選べる時代。75%の潜在能力が持つ可能性をヒントに夜間のエイジングケアを進化させました」美肌の遺伝子を活性化する鍵、マイクロ シグナル分子を解明
「睡眠負債」という言葉がトレンドワードになったほど、現代社会において私たちの睡眠は質・量ともに低下傾向にあります。睡眠不足が健康にも肌にもマイナスであることは理屈抜きに実感できますが、ペルノデ博士によると、その悪影響は遺伝子の働きにまで及ぶというのです。
「睡眠不足や就寝前のブルーライトの影響によってサーカディアン リズムは容易に乱れ、夜のリペア効率が落ちるだけでなく、昼間の肌の防御力まで低下して、エイジング サインを悪化させます。実際、エイジングにおいて、遺伝子による先天的な要素が与える影響は約25パーセント程度。残りの75パーセント近くが、ライフスタイルなど後天的な要因によるものです。このように後天的な要素によって遺伝子の働きが変化することをエピジェネティクス(※1)といい、老化の加速や罹患などを引き起こしますが、逆に75パーセントの可能性があるという見解に鼓舞されました」。
まさにこの変化はネガティブなだけでなく、ポジティブに働くことも。その事実から得た知見が、新しいアドバンス ナイト リペアの開発へとつながることとなりました。
「7年にわたる皮膚細胞内でのエピジェネティクス研究によって、サーカディアン リズムを整え、肌の回復力を高める分子を特定することに成功しました。この分子は加齢とともに発現が低下するのですが、その生成を活性化するテクノロジーを確立し、実用化しています」
エイジングケアの可能性を大きく広げてくれそうな、心躍るニュースです。
(※1)エピジェネティクスとは?
生まれ持つDNA配列の変化を伴わず、後天的な要素による遺伝子発現の変化を研究する領域のこと。生活習慣も変化の要因に。一卵性双生児で老化の進行が異なるのはその一例。 〔特集〕最新エイジングケアが描く幸福な未来 私たちの最高峰美容(全5回)
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/戸田嘉昭〈パイルドライバー〉、富田眞光〈vale.〉 スタイリング/高橋尚美 取材・文/近藤須雅子、佐藤由喜美
『家庭画報』2020年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。