第9回
西村晶子さん
西村 晶子/Shoko Nishimura関西を拠点に京都の食や文化、人、旅を幅広く取材、編集。長年『家庭画報』の京都企画を担当し、さまざまな記事を執筆する。京都に暮らすグルメな人が、おすすめの美味を紹介する連載「
ひみつの美味案内」を担当。
西村晶子さんの思い出に残るクリスマス
「中学校・高校とカトリック系の学校だったので、クリスマスイブは毎年学校のミサに行っていました」と話す西村晶子さん。「友人宅で食事をすませ、20時からミサと礼拝をします。その後、チャペル内のサロンで、修道院のシスターの手作りクッキーとココアをいただいて、その日は友人宅に宿泊します。一度だけ校内の寄宿舎に泊まったことがありましたが、6年間変わらずこの過ごし方でした」
「毎年ではありませんが、今もミサには参加しています。私にとってクリスマスイブは昔を思い出す特別な時間です」と西村さん。「ほうろうのポットで注ぐココアも、不揃いなクッキーも、昔と変わらず懐かしい味です」
クリスマスの京都をあたたかく彩るチャリティーイベント
写真/内藤貞保 ※写真は2019年のもの「今年は、『ハイアット リージェンシー 京都』でクリスマスまで行われるチャリティーイベントを見にいこうと思っています。このイベントは私も少しお手伝いをしています」と西村さん。
写真/内藤貞保 ※写真は2019年のもの「北の森にすむとされる『コルミッコ』という妖精をモチーフに、編みぐるみを製作し、毎年1か月ほどの間販売しています。料理研究家の松田美智子さんが主宰するチャリティープロジェクトで、コルミッコの売り上げの一部が寄付されます。今年は行われませんが、例年は『ニットカフェ』と称してコルミッコづくりを体験する一日カフェも開催されています」
写真/内藤貞保 ※写真は2019年のもの1年に1度、クリスマスになると幸せを届けに森からやってくるという、コルミッコの物語を背景に始まったチャリティープロジェクト。一体2000円のコルミッコの収益の一部は、東日本大震災で被害にあった子供たちを支援する団体などに寄付されます。
kolmikko(コルミッコ)
http://www.kolmikko.org/期間限定の幻想的な美しさ。歴史ある町家をライトアップ
「もうひとつ注目しているのは、京都で140年の歴史を持つ冨田屋(とんだや)という町家のライトアップイベントです。コロナ禍の終息を願って行われ、趣ある庭が幻想的な光に包まれます」と西村さん。
呉服問屋の大店の姿をそのままに残す冨田屋。明治期の典型的な大店の町家として国の登録有形文化財に指定されています。通りに面した店舗構えから奥へと延びる敷地には、3つの蔵と6つの坪庭、茶室、能が舞われた離れ座敷などがあり、当時の暮らしが伺えます。
今年のライトアップは、和紙や日本酒の樽など、和の素材をふんだんに取り入れた手作りの照明が6つの庭をあたたかく照らします。「飲み物や懐石料理の提供もあり、冨田屋で代々伝わるお料理を作って出されるそう。人込みを避けてクリスマスの京都を楽しむのにおすすめです」
●お問い合わせ西陣 くらしの美術館 冨田屋
京都府京都市上京区大宮通一条上る
電話 075-432-6701
http://www.tondaya.co.jp/※ライトアップは2月下旬まで延長されました。
クリスマスに欠かせないケーキ。西村さんが注目するのは?
ヒルトン大阪「チョコレート・クリスマスリースケーキ」
「チョコレート・クリスマスリースケーキ」3500円。「ワインやウィスキーに合いそうで、大人のクリスマスを彩ってくれそうです。値段も手頃なので『ホワイト・クリスマスリースケーキ』(下の写真)と合わせてオーダーしてもいいかもしれませんね」と西村さん。
左・「チョコレート・クリスマスリースケーキ」、右・「ホワイト・クリスマスリースケーキ」3500円。「チョコレート・クリスマスリースケーキ」はヒルトン大阪の新作ケーキ。マイルドな甘さのダークチョコレートムースと、香ばしいキャラメルアーモンドプラリネ、チョコレートビスケットを使用。紅茶はもちろん、ワインとの相性も抜群の一品です。「ホワイト・クリスマスリースケーキ」は、クリーミーでさわやかなレアチーズムースの中に、ハイビスカスのゼリーを包み込んでいます。甘酸っぱいベリーが花のように飾りつけられたエレガントなケーキは、大切な人たちとのひとときを豪華に演出します。
●ケーキのご予約・お問い合わせMYPLACE(マイプレイス)カフェ&バー
大阪府大阪市北区梅田1-8-8 ヒルトン大阪1階
予約期間 ~2020年12月15日(火)
受け渡し期間 2020年12月19日(土)~25日(金)
電話 06-6347-7111
https://osaka.hiltonjapan.co.jp/event/christmas/