帯はインテリアの万能装飾
役目を終え、生地も弱くなってリメイクさえ難しい袋帯や織り名古屋も、我が家のあちらこちらでインテリア装飾として息づいています。
さりげない柄ゆきでインテリアを邪魔しないものは、棚の内側や天面にアレンジ。柄ゆきを愛でたいものは、タペストリーとして楽しみます。
愛犬の故・晴太郎くんの写真コーナーもご覧のとおり。泉ピン子さんからいただいたオリエンタルなシェルフの上には、更紗調の帯とイギリスのアンティーク市で見つけたケトルを。異国情緒が響き合うコーディネートになりました。流れるような図柄が美しい、雅やかな舟遊びの模様を織りだした丸帯はタペストリーに(下)。帯を掛けるポール状の道具は、使われなくなった撞木(しゅもく)の一部を利用し、両サイドに穴を開けて三分紐を通しただけのシンプルなもの。飾る場所に応じて三分紐を結ぶ位置を調整し、掛け紐の長さが自在に変えられる構造は、きものリメイクでもお世話になっている石田節子さんのアイディア。次回は、新たな1年の幕開けですね。皆さま、どうぞよいお年をワハハと笑ってお迎えください!
柴田理恵(しばた りえ)
女優。1959年、富山県に生まれる。1984年に劇団「WAHAHA本舗」を旗揚げ。舞台やドラマ、映画など女優として幅広い作品に作品しながら、バラエティ番組で見せる豪快でチャーミングな喜怒哀楽ぶりや、優しさにあふれる人柄で老若男女を問わず人気を集めている。趣味は料理。愛犬家としても知られる。
●1918年に富山県の海岸部で起こった米騒動の史実をもとに、家族にご飯を食べさせたいと願う女性たちの奮闘を痛快に描いた映画『大コメ騒動』。富山出身の柴田さんも、米屋の女将の妹役を熱演しました。2021年1月8日から全国公開となりますので是非ご覧ください。
撮影/岡積千可 スタイリング/石田節子 着付け/長谷川裕子 へア&メイク/光倉カオル 取材・文/樺澤貴子