365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの一覧 【お悩み】効率のいいダイエット法が知りたい
寒い季節は家に閉じこもりがちで運動量が減り、どうしても太ってしまいます。効率のいいダイエット法はありますか?
【回答】ゆるやかな糖質制限+食後15分の有酸素運動がおすすめです
運動不足を感じながらも、ダイエットがなかなか続かないという悩みは多いもの。
今回はそんな方にもおすすめの、日々の習慣として取り入れやすい「ゆるやかな糖質制限+食後15分の有酸素運動」についてを、北里大学北里研究所病院 糖尿病センター センター長の山田 悟先生の著書『世にも美味しい「ゆるやかな糖質制限ダイエット」』より、紹介します。
糖質の摂取量を少なくして、たんぱく質や脂質をたっぷりと「糖質を多く含む食材の摂取量を減らし、その分、たんぱく質や脂質の摂取量を増やすという糖質制限食がなぜダイエットに効果的かというと、血糖値の上昇を抑えるからです。
また、人間の体はまず糖質を燃やしてエネルギーに変えていきますが、たんぱく質は体を構成する栄養素であるため、エネルギーとしては使いません。
さらに、脂肪はいつか来る飢餓に備えて体脂肪としてため込まれますが、糖質を制限すると、すぐに使えるエネルギーが少なくなるので、体はため込んでいた体脂肪を燃やそうとします。
その結果、体脂肪は常に使われるエネルギーとなり、食べたいだけ食べているのに太らないということが起こってくるのです」(山田先生)
筋トレ+有酸素運動で減量効果倍増この糖質制限に加えて、運動を組み合わせていけば鬼に金棒。
「糖質の多い食事をうっかり食べてしまった」というときはもちろん、毎食後に15分ほど有酸素運動であるウォーキングをすれば血糖値の上昇を抑制でき、太りにくくなるのだそう。
さらに高い効果を期待したいのなら、短時間でかまわないので筋トレと有酸素運動を組み合わせた運動を行うのがよいそうです。
「このとき、筋トレを先にすると筋肉をつくるのに血液中のたんぱく質を使いやすくなり、筋トレで脂肪組織から脂肪酸を引っ張り出しておくと、あとから有酸素運動を行ったときにエネルギーとして燃やせるので減量効果も得やすくなります」(山田先生)
ただし、筋トレは間違った方法で行うと膝や腰を痛める原因にもなるため、スポーツジムなどでトレーナーの指導を受けるのがよいとのこと。
筋トレの後にウォーキングなどの有酸素運動を行うことで、効果的に減量ができるでしょう。ぜひ、食後の習慣になさってください。
山田 悟/Satoru Yamada
北里大学北里研究所病院 糖尿病センター センター長、食・楽・健康協会 代表理事。1994年、慶應義塾大学医学部卒業。2011年より北里大学北里研究所病院糖尿病センター長。糖尿病専門医。糖尿病に関する臨床や研究活動とともに、2013年11月に一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立し、社会に向けて「ゆるやかな糖質制限」の啓発と普及に精力的に取り組んでいる。
イラスト/umao 編集協力/山岸美夕紀
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