ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍する瀬戸利樹さん。2020年はアニメーション映画『君は彼方』で声優に挑戦。活動の幅を広げている。1989年の映画をもとに、2016年にオフブロードウェイで舞台化された『いまを生きる』。日本でも2018年に上演されて好評を博し、再演が決定! 厳しい規律で縛られてきた男子高校生たちに、自分の人生を生きることを説く教師、ジョン・キーティング役は日本初演に続き佐藤隆太さん。一新された生徒役の中から、中心的存在であるニール・ペリー役を演じる瀬戸利樹さんにお話を伺いました。
——今はまだ稽古に入る前で、手もとに日本初演時の台本があるだけの状態だそうですね。「そうなんです。だから、まだどういう空気感だとか、わからないんですけど、すごくワクワクしています。この舞台に出ると決まったときに映画を観て、すごく大切な役だな、キーマンだなと思って。そこでちょっと不安になったんですけど、(演出の)上田(一豪)さんに会って、お話をさせていただく中で不安要素はなくなって、楽しみだけが残りました」
——ほかのキャストともビジュアル撮影のときに顔を合わせたと聞きました。「三宅(亮輔)さんと市川(理矩)くんと佐戸井(けん太)さんにはお会いしたんですけど、ちょっと人見知りを発動してしまって、なかなかお話ができなかったんです」
——人見知りだと、共演者の方たちとの距離を詰めていくのが大変なのでは?「ここ1〜2年は、自分から話しに行くように頑張るって決めているんです。なのに、今回はなぜかまだ行けてなくて(笑)。なんでだろう……。撮影した場所が重要文化財で、神聖なる場所というか。静かにしてなきゃ、っていう気持ちになってしまって、話しかけるのを渋ってしまったという感じですね。でも、僕が演じるニールはクラスの中心になっていかないといけないし、生徒役の中では年長組なので、積極的にみんなに声をかけて仲よくなれたらいいなと思っています。役としてもそうなんですけど、役者としても仲よくなって、稽古では意見交換だったりができる状態になっていたいです」