(6)九州・沖縄地方
40.大宰府政庁跡【福岡県】
7世紀後半から奈良・平安時代を通じて九州を治め、外国との交渉の窓口だった大宰府。礎石しか残っていませんが典型的な四神相応の地で、背後の四王寺山からの龍脈の気と天の気が入っています。自然の力にゆっくり浸ってください。
41.祐徳稲荷神社【佐賀県】
日本三大稲荷の一つで、広大な境内には朱塗りの豪華絢爛な社殿が建ち並び、龍穴上にある奥の院からは有明海が望めます。稲荷はもともと「生成(いなり=生命が成る)」が語源で、生命の源の水を司る神。商売繁盛や縁結びの御利益があります。
42.長崎孔子廟(こうしびょう)【長崎県】
孔子廟とはもともと孔子の遺品を納め祀ったのが始まりで、長崎孔子廟は明治26年に中国清朝政府と在日華僑によって建造されました。日本で唯一の本格的な中国様式の霊廟だけあって、風水思想の四神相応に則してつくられています。
43.阿蘇山【熊本県】
阿蘇山は立ち入りが規制されていますが、烏帽子岳(えぼしだけ)と杵島岳(きしまだけ)には登れます。杵島岳も元は火口ですが今は草が生え、荒々しい気は静かな活力に変化しています。ここから眺めた草千里~阿蘇中岳のパノラマは、私の心の眼に焼きついたままです。
44.熊野磨崖仏【大分県】
龍脈・龍穴を感じられる場所へ大地の溢れんばかりの生命力が盛り上がって「祖山」となり、そこから流れ出した大地の気は気の遠くなるような時間をかけてうねうねと曲がりくねった山脈や起伏をつくります。その姿が龍に似ていることから風水ではこれを「龍脈」または「龍」と呼びます。写真/hiro・PIXTAこの岩は生きている
自然の岩山に仏像を刻んだ「磨崖仏(まがいぶつ)」は全国各地に見られますが、必ずしもそこに仏様がいらっしゃるとは限りません。しかし、ここの石仏は明らかに生きています。手を合わせると返ってくるものがあります。力強さの背後に、温かさと優しさが感じられるはずです。
45.高千穂峰【宮崎県】
高千穂峰の山頂には青銅でできた剣「天の逆鉾(さかほこ)」が突き立てられており、天孫降臨の地である証として立てられたといわれています。ここの力は桁外れです。魂を浄化したいとき、大きな決断を迫られているときに訪れるといいでしょう。
46.龍宮神社【鹿児島県】
薩摩半島の最南端に突き出た長崎鼻に鎮座する神社で、浦島太郎の乙姫様のモデルである豊玉姫をお祀りしています。ここは本当に龍宮城とつながった不思議な場所。豊玉姫にあやかって、美貌と若返りを望むかたはどうぞお参りください。
47.浜比嘉島(はまひがしま)【沖縄県】
沖縄本島から車で渡れる浜比嘉島は、琉球開闢(かいびゃく)の地といわれ、神話上の神々の住まいであった洞窟やお墓を巡ると、発祥のエネルギーを感じることができます。本土より美しい海や昔ながらの民家など、沖縄の原風景が楽しめるのも魅力です。
〔特集〕一陽来復、美しき、新年の幕開け しあわせ満ちる開運の地へ(全13回)
撮影/御堂龍児 取材・文/大山直美
『家庭画報』2021年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。