——これまで役者同士だった福士さんと、今度は演出家と役者として一つの作品と向き合うことになります。「新鮮ですよね。今までにないので。舞台『美しく青く』で演出を受けていた赤堀(雅秋)さんも役者ですけど、演出家として出会っているので、違和感がなかったんですよ。でも、福士くんの場合は、何度も共演があって。だから、どうなってくのかなぁ……。やりやすさもあるし、でもなあなあにならないように。稽古をつけてもらえるのは、舞台の醍醐味でもあって。せっかく一緒に時間を過ごすので、福士くんからたくさん学んで、自分も向上したいですし、福士くんにも投げかけたいですね」
——まだ稽古前ということで、今現在で好香を演じるにあたって考えていることはありますか?「まずは、エネルギーですね。お店をしっかりやらなきゃ、妹のこともしっかり見なきゃ、母親の介護もしなきゃって、私がなんとかしなきゃっていう、生き抜くためのエネルギーをパワフルに……というか、自分をぶつけていきたいなと。でも、自分のことは後回しにしながらも、ふとしたときに私は何やってんのかなとか、これからどうなるのかなとか、正直体きついなとか(笑)。そういう部分は、日々頑張ってる人やいつも元気な人でも、一人のときにそういうことを考える時間ができたりすると思うので、そこはふっと出るといいのかなと思ったりもしています」
舞台は、「稽古期間があるので、チャレンジをする時間がたくさんあって、“明日はこうしてみよう”が同じシーンでできるんですよね」