京都の料亭発、祝い肴+11品で祝う 村田吉弘さんの「3時間おせち」 第2回(全7回) おせち料理のすべてを家庭で作るなどとても無理だと、多くの人は思うかもしれません。確かに種類も多く、手間も時間もかかりそうです。でも11種がわずか3時間で作れるのであれば、チャレンジしてみたくなるのではないでしょうか。余計な手間を省き、必要な手順だけで仕上げるおせち料理を、京都の名料亭「菊乃井」主人の村田吉弘さんと考えました。祝い肴も、1種でも2種でも試してみましょう。手作りのおせちは、祝い膳の花形になるはずです。
前回の記事はこちら>> 早めに調理して味をなじませる4品
祝い肴以外の料理は、おかずにもなり、酒肴にもなるようなものを。漬け込んで味をなじませるものはまず初めに取りかかります。
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3時間でおせちを作る段取りを確認! 工程表はこちら>>・
下準備をすませておけば素早く作れる3品・
最後に手早く作れる3品1.菊花かぶら
器/色絵金彩結文向付 澤村陶哉 作菊花に包丁を入れるとめでたい雰囲気が出ますが、菊花にするのが面倒な場合、さいの目切りでも十分です。甘酢に漬けて味がなじめば立派な酢かぶらです。
【材料・2人分】
・小かぶ1個
・甘酢150ml(米酢100ml 水200ml 砂糖40グラム 昆布適量)
・赤唐辛子少々
【作り方】
(1)鍋に甘酢の材料を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら冷まして昆布を取り出す。
(2)小かぶは上下を切り落として2センチの高さに揃え、厚めに皮をむく。下方3〜4ミリを残して、2ミリ間隔で鹿の子に切り込みを入れ、これを2センチ角に切る。3パーセントの塩水に1時間つける。
(3)さらしに包んでよく絞り、赤唐辛子とともに甘酢に漬ける。