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招き猫の“東西対決”! 招福猫文化ゆかりの地を訪ねて

2020.12.22

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一陽来復、美しき、新年の幕開け「しあわせ満ちる開運の地へ」 第10回(全13回) 2020年はこれまでにない混迷が世界中を覆い尽くし、見通しのきかない一年となりました。新しい一年は、心機一転、気持ちを一新し、積極的に福をお招きして、縁起よく迎えていただきたい。そんな願いを込めて――開運へと導く場所と、福を呼ぶ暮らしを紹介します。前回の記事はこちら>>

東西対決。招き猫文化ゆかりの地を訪ねて


招き猫
小猫48体と左右の手を挙げた中猫。これだけ集めるのに要する歳月は12年。これで大猫に「発達」できる。小猫は1体500円。楠珺社では初辰の日以外も受けられる。奇数月には左手猫で「人」を、偶数月は右手猫で「お金」を招くとされる。絵付けは手作業なので、よく見ると表情が違っていてニャンとも可愛い。

楠珺社(なんくんしゃ)/大阪府


大阪では初詣といえば、「すみよっさん」。そしてもう一つ、招き猫といえば「初辰さん」です。これは毎月初めの辰の日に住吉大社の4つの末社を巡拝すると、楠珺社で授与される裃(かみしも)姿の招き猫のこと。



小猫48体を飾れる大箱は8000円。

高さ14センチの中猫の背後に見えるのは、住吉大社の象徴「反橋」。住吉大社は全国に2300社ある住吉神社の総本社。令和3年最初の初辰の日は1月20日。

初辰(はったつ)さん、小猫集めて大猫に


毎月欠かさず高さ4センチほどの小猫を集めると、4年間で48辰 =「始終発達」(しじゅうはったつ)の満願成就とあいなります。それを神社にお返しすると、中猫と交換してもらえる仕組みがまた秀逸。

「毎月お参りできるということは、身内に不幸もなく、商売も少しずつ発展しているということ。小さな事の積み重ねと継続がいちばん大事だという商いの鉄則につながります」と権禰宜の岡 康史さん。

岡 康史さん
奥さまが一念発起、初辰参りを始め、12年後に大猫への満願成就を果した権禰宜の岡さん。この間に3歳の息子さんが高校生に。

住吉大社
大阪府大阪市住吉区住吉2‒9‒89
TEL:06(6672)0753
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