食卓に華やぎを生み、おもてなしの締めくくりに不可欠なデザート。食プロデューサーの狐野扶実子(この・ふみこ)さんに、パリの本場の味を教えていただきました。
今回ご紹介するのは、フルーツを使ったもの、ミネラルやポリフェノールが豊富で近年ヘルシーな食材としても注目されるチョコレートを使ったものが中心です。
「パリジャンはスーパーで売っている市販のチョコレートで多彩なデザートを手作りしてしまいます。充分な時間がなければ、シュー生地やパイ生地は市販のものを利用しましょう。いずれもシンプルなレシピながら、フランスならではの味です。」
お洒落でおいしい、なのにシンプル! 狐野扶実子さんのレシピ一覧はこちら>>1.いちごのクリスマスデザート
赤、白、緑のクリスマスカラーを取り入れた一品は、子供も喜ぶ優しい味わい。いちごは水で洗った途端に劣化が始まってしまうので、タイミングに注意します。
【材料(4人分)】
・いちご 1パック
・キルシュ 大さじ1
・粉砂糖 小さじ1/2
・ホワイトチョコレート 50g
・生クリーム(乳脂肪分35~36%) 100mL
・ココナッツファイン(またはココナッツロング) 大さじ2
・バニラアイスクリーム(市販) 約250g
・チャービル(またはスペアミントなど) 適量
・アラザン 適宜
【作り方】
(1)いちごはへたを取り、縦に2~4等分する。キルシュと粉砂糖をふり風味をなじませる。
※買ってきたいちごはパックのままだと傷むので、すぐに取り出し、へたを下にして並べて保存すると鮮度が保てる。
(2)ホワイトチョコレートは刻んで、生クリームとともにボウルに入れる。湯せんにかけ、よく混ぜながら温めてホワイトチョコレートを溶かす。完全に溶けたらボウルを湯せんから外し、そのまま混ぜながら粗熱を取る。
(3)大きなボウルに氷水を用意する。(2)のボウルの底に氷水を当てて、冷やしながらハンドミキサーで泡立てる。六分立て程度のゆるい状態に仕上げる。泡立てすぎに注意する。
(4)器にバニラアイスクリームを入れ、その上に(3)のクリームを入れる。ココナッツファインをふり、(1)のいちごをのせる。チャービルなどのハーブを添え、好みでアラザンを散らす。
※ホイップしたホワイトチョコレートのクリームは冷蔵すると固くなるので、できたてをいただくのがおすすめ。
※子供にはキルシュは使わない。