大河ドラマを撮影しながら、なんとミュージカルにも初挑戦中だ。12月6日まで東急シアターオーブで上演の『プロデューサーズ』に出演。「台本を読んでいると、
時代を生き抜く渋沢栄一のパワーを感じます」(吉沢さん)
林 理想の俳優像はあるんですか?
吉沢 特にはないんですが、この仕事でずっと食べて行けたらとは思っています。できれば40歳頃には、年に1、2本仕事をして、あとは休めるくらいになっていたら嬉しいです(笑)。
林 考えることは同じですね(笑)。私も3年に1冊くらい出す書き下ろしがベストセラーになって、それだけで暮らしていける人になりたい。あとは旅をしたり、京都に住んだりして、のんびり暮らしたいなあ。
吉沢 リセットする時間も必要ですよね。僕はそれを(新型コロナによる)ステイホーム期間に感じました。ずーっと仕事が続いていると、いろいろな感覚が麻痺してくるんだなと。そういう意味では、自分にとっては貴重な機会にはなったかもしれないです。
林 私も講演会や対談が全部中止になって、本来の作家生活の静けさを取り戻した期間でした。個人的には秋から運勢が上がって、賞(菊池寛賞)をいただいたり、『週刊文春』でのエッセイの連載回数がギネス記録として認定されたり。新しい連載も始まります。
吉沢 すごいですね。僕はひたすら、21年は大河ドラマを頑張ります。そして、22年は遊びたいです(笑)!
林 どうぞ健康には気をつけて。ご活躍を楽しみにしています。私は私で、吉沢さんに主演していただけるようなものを頑張って書こうと思いますので、よろしくお願いします。
吉沢 ぜひよろしくお願いします。今日はありがとうございました。
林 こちらこそ。帰ったら早速、娘に自慢しなくちゃ!
朝ドラ、そして大河主演で国民的俳優へ
2021年大河ドラマ『青天を衝け』の主演に映像作品を中心に実力を伸ばしてきた吉沢さんが挑むのは、新1万円札の顔でもある渋沢栄一。“日本資本主義の父”へとどう成長していくのか。2021年2月14日よりNHK総合などで放送予定。天陽ロスが続出した『なつぞら』NHKの連続テレビ小説100作目『なつぞら』では、広瀬すずさん演じるヒロインの初恋の人・山田天陽を好演。一躍注目を集め、あちこちで「天陽くん」と声をかけられるように。 撮影/笹口悦民〈SIGNO〉(人物)、本誌・武蔵俊介(静物) 着付け/伊藤和子(林さん) スタイリング/九〈Yolken〉(吉沢さん) ヘア&メイク/板谷裕實〈ITAYA〉(林さん)、木内真奈美〈Otie〉(吉沢さん) 取材・文/岡﨑 香 撮影協力/セルリアンタワー東急ホテル
『家庭画報』2021年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。