禁煙は血管の健康に必須
アプリによる禁煙の治療が保険適用になります
喫煙は血管を傷つけ、老化させて、動脈硬化を進めます。禁煙の治療法としては保険適用のニコチンパッチや喫煙の満足感を抑える飲み薬、市販のニコチンガムやニコチンパッチがあります。
しかし、ストレスを感じたときに喫煙するといった心理的依存は医師が把握しにくく、有効な治療がありませんでした。
2020年8月に「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」が薬事承認されました(近日保険適用の見込み)。
これは日本初の医師が処方する「治療用アプリ」です。禁煙外来で12週間の通院治療を受ける患者が処方を受けられます。
アプリには喫煙したい気持ちの程度やタイミングを入力して行動を見直すシステムが組み込まれ、助言も受けられます。
COチェッカーは呼気を吹き込んで一酸化炭素濃度を計測する小型機器で、このデータがアプリに取り込まれます。禁煙していると濃度の数値が下がるため、患者はその変化を実感できます。
取材・文/小島あゆみ イラスト/にれいさちこ 撮影/八田政玄
『家庭画報』2021年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。