ロビーには鏡面のように磨き上げられた玄武岩のテーブルが置かれ、四季折々の庭の景色を映し込む。庭と屋内とが、無反射のミュージアムガラス越しにひと続きにつながっているように思える。建築デザインは橋本夕紀夫デザインスタジオ。二条城を眼前にする客室で心ゆくまでリラックス
ホテルがあるのは、世界遺産の元離宮二条城から通りを挟んですぐ南側。
二条城に溶け込むような立地の「京都悠洛ホテル二条城別邸 Mギャラリー」は、三条通りにある「京都悠洛ホテル Mギャラリー」の別邸として、2020年11月28日に開業しました。
最上階に1室のみある53平方メートルの「離宮スイート」。広く開放感あるバルコニーからは、二条城の緑を間近に眺められる。遠くに見えるのは、比叡の山々。ビューバス付き。“Mギャラリー”はフランスを拠点とする世界的なホテルグループ「アコー」のプレミアムホテルブランド。女性を主なターゲットに、それぞれに異なる物語を秘めた美的空間を特徴としています。
「京都悠洛ホテル二条城別邸 Mギャラリー」も、より上質な非日常をコンセプトに、過去と現代、外と内とをシームレスにつなぐ非日常な場として誕生しました。
ロビーは、庭園と石垣とが、ガラス越しに屋内と一体化して見えるつくり。通りの向こう側にある二条城とつながる空間のように感じられます。客室は25室のみなので、ホテル内は、プライベートな雰囲気です。
日本の伝統的な素材や朱色がアクセントに用いられた客室は、すべて庭園に面していて、ゆったりとくつろげます。
40平方メートル以上あるデラックスルーム。畳素材を床に用いた小上がりの向こうに、バルコニーがついたタイプ。伝統技法の“なぐり”で仕上げたヘッドボードが美しい。ボルドーのぶどう畑から生まれたスキンケア「コーダリー」のアメニティが置かれているのも、フランスのホテルブランドらしいところです。
ホテルの個性的な存在感に加えて、注目を集めているのは、レストラン「シンギュラー」。
「京都熟成七谷鴨ハスカップ カイラン」。総料理長は、著名なフランス人シェフの下で修業を積み、4年にわたって『ミシュランガイド』に掲載されたスターシェフ大久保 晋(すすむ)氏。
「地元のかたにも驚きをもって楽しんでいただけるような新しい料理を目指しています」と大久保シェフ。氏が編み出すのは、フレンチに和食材を組み合わせ、独創的な発想で進化させた料理。「唯一の」という意味のレストラン名のとおりに、ここだけの美食体験を提供します。
「蔵囲昆布塩〆平目 ハマグリと聖護院蕪」。アミューズから、千代(ちしろ)豆腐と山利商店の白味噌仕立て。黒とアンティークゴールドでまとめられた落ち着いた店内で、和魂洋才の妙を堪能したいレストランです。
Information
京都悠洛ホテル二条城別邸 Mギャラリー
京都市中京区市之町180-1
- URL:http://all.accor.com/hotel/B7P8/index.ja.shtml
◆レストラン「Singular 眞蔵」 (シンギュラー) 営業時間 11時30分〜14時(LO)、18時〜20時30分(LO)、バータイム21時〜23時 ランチ5000円〜、ディナー1万2000円〜 [読者特典] 予約時に「『家庭画報』(または『家庭画報ドットコム』)を読んだ」とお伝えいただくとグラスシャンパン1杯をサービス。
1日1組さま限定「二条城別邸開業記念宿泊プラン」 京都駅~ホテル間の往復送迎、庭園に面したデラックスルームに宿泊、大久保総料理長によるフレンチコースディナー、壬生寺の本堂と壬生狂言の狂言堂へのご案内、レストランでの朝食がつく。2021年1月31日まで。1室2名利用の1泊2食付きで1名4万6250円~(税・サービス料込み)
●宿泊料金は「税込み」表記がない限り、すべて消費税別の本体価格となります。京都市内のホテルには別途宿泊税がかかります。 ●料理内容は天候や仕入れの都合で変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
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撮影/大泉省吾 取材・文/坪田三千代
『家庭画報』2021年02月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。