連続テレビ小説『おひさま』や大河ドラマ『花燃ゆ』、映画『白ゆき姫殺人事件』などで主演を務め、皆が認める実力派・井上真央さん。慣れない土地に嫁いだ女性の成長していく姿が描けたらいいな
遡ること約103年前。富山県の漁師町で、日本の女性による初めての市民運動ともいわれる米騒動が起こりました。米価が高騰して困り果てた住民たちが、港からの米運び出しを阻止し、米屋や役場に陳情へ。新聞を通じて全国に広まり、やがて内閣総辞職に至った米騒動の主役であった、家計を預かる女性たちにスポットを当てた映画『大コメ騒動』が完成しました。
主人公の松浦いと役は、「農家から漁村に嫁ぎ、働きながら3人の子供を育ててきた女性です。幼い頃は学ぶことが好きだったのですが、子供たちを食べさせ、生きていくために諦めたこともあったと思います。監督とも話し合いながら、家族を守ろうと行動を起こす、いとの成長していく姿を描けたらいいなと思いました」と言う井上真央さんが演じ、富山県出身の本木克英監督が本作を手がけます。
井上さんは、本木監督について「史実を大切にしながら、女性たちならではの明るさもあるエンターテインメントとして届けたいという思いで撮っていらっしゃいましたね」と話し、笑って楽しんでもらいたいという本木監督の気持ちは、撮影現場でも表れていたといいます。