「足寿命」を延ばして100歳まで歩く 第3回(全8回) よく歩く人は、いつまでも健康で長生きする──。さまざまな研究により歩行と健康寿命の関係が明らかになってきました。一方で、50代から足のトラブルに悩まされる人も増えてきます。実は足の寿命は50〜60年で尽きるといわれており、今まさに足の健康はターニングポイントを迎えているのです。足寿命を延ばすケアで“100歳まで歩ける足”になりましょう。
前回の記事はこちら>> 放置してはいけない「足の病気」
(1)皮膚・爪のトラブル
皮膚や爪のトラブルは誰もが一度は経験するだけに見過ごされがちですが、外反母趾や扁平足、開張足といった足の変形の始まりを知らせるサインであることも多いのです。
【いぼ】
皮膚の一部が盛り上がり、小さなできものがある●原因と症状足裏のいぼは、盛り上がらずに硬くなることがある。皮膚の微細な傷からヒトパピローマウイルスが入り込んで感染することが原因。
●対処法足裏のいぼは、自分で削ったり、爪切りで切ったりすると悪化する。うおのめと似ているので要注意。皮膚科を早めに受診し、液体窒素で凍らせる凍結療法などの治療を受ける
●受診の目安いぼに気づいたら速やかに足の専門医または皮膚科へ。
【たこ】
足裏の角質が厚くなり、皮膚の外側に盛り上がる【うおのめ】
足裏の角質が厚くなり、皮膚の内部に食い込む●原因と症状皮膚への圧や摩擦が繰り返されることで角質が肥厚し、皮膚の内側に食い込むのがうおのめ、外側に盛り上がるのがたこ。合わない靴を履いたり、足や足指が変形したりすることなどが原因。
●対処法うおのめ、たこができる部分への圧や摩擦を減らす。合わない靴が原因の場合は、自分の足に合った靴に替える。足や足指の変形が原因の場合はオーダーメイドのインソールを敷くとよい。(詳しいお手入れ方法については2/1、インソールの選び方については2/2公開予定の記事にてご紹介)
●受診の目安強い痛みを伴うとき、糖尿病や虚血などの基礎疾患がある場合は足の専門医へ。