【足白癬(あしはくせん)】
足指の間や足裏の皮がむけ、むずむずとしたかゆみを伴う【爪白癬】爪全体が白っぽくなり、表面に縦ジワができることも。進行すると爪が変形し、皮膚に食い込み痛みを伴う。
【趾間型】足指の間が白くふやけてきて皮がむける。むずむずとしたかゆみがあり、皮をむくとただれて液が出る。
【小水疱型】足の裏や縁に2~3ミリ程度の小さな水疱や膿疱ができ、赤くなって皮がむける。強いかゆみを伴う。
【角質増殖型】足の裏、特にかかとの部分の角質が厚くなって、ざらざらした表面になり、皮がむける。かゆみはない。
●原因と症状白癬菌に感染することが原因。俗称は「水虫」。足指の間、足裏に発症することが多く、皮膚の乾燥、かゆみ、落屑(らくせつ)、炎症、水ぶくれなどの症状が見られる。
●対処法放置すると治りにくいだけでなく他の部位に感染が広がることがある。同居する家族にもうつるので、しっかり治すことが大切。治療は抗真菌剤の塗布が主で、爪白癬では内服薬の服用も。石けんで患部をよく洗い、毎日違う靴を履いて湿気のある環境から足を守る。(詳しいお手入れ方法については2月1日公開予定の記事にてご紹介)
●受診の目安足白癬に気づいたら速やかに足の専門医か皮膚科へ。
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※図版は下北沢病院提供資料をもとに作成
イラスト/にれいさちこ 取材・文/渡辺千鶴
『家庭画報』2021年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。