【中足骨頭部痛(ちゅうそくこっとうぶつう)】
足裏の盛り上がった部分にじんじんとした痛みが出る●原因と症状足裏の指のつけ根、盛り上がった部分に痛みが出る。加齢とともに足裏の脂肪が減ったり位置がずれたりしてクッションの役目を果たせなくなったり、足や足指の変形により中足骨頭部が突出したりすると症状が引き起こされる。
裸足で歩いたりヒールを履いたりしているときに症状が出やすい。たこやうおのめを合併することがあり、その場合はしびれるような痛みを感じることもある。
●対処法中足骨パッドを痛みが出る部分に装着して足裏を保護する。靴を履くときはクッション性のあるインソールを使う。アキレス腱の柔軟性を保つためにストレッチを行い、ヒールを履いた後はこまめに取り組む。
たこによる痛みがあるときはたこを削って痛みを緩和する。症状や骨の変形が強い場合にはヒアルロン酸を注入するほか、手術の適応になることもある。(エクササイズについては1月29日、お手入れについては2月1日、靴とインソールについては2月2日公開予定の記事にてご紹介)
●受診の目安歩行時に足裏の痛みが続くようなら足の専門医へ。
〔特集〕「足寿命」を延ばして100歳まで歩く(全8回)
※図版は下北沢病院提供資料をもとに作成
イラスト/にれいさちこ 取材・文/渡辺千鶴
『家庭画報』2021年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。