「足寿命」を延ばして100歳まで歩く 第6回(全8回) よく歩く人は、いつまでも健康で長生きする──。さまざまな研究により歩行と健康寿命の関係が明らかになってきました。一方で、50代から足のトラブルに悩まされる人も増えてきます。実は足の寿命は50〜60年で尽きるといわれており、今まさに足の健康はターニングポイントを迎えているのです。足寿命を延ばすケアで“100歳まで歩ける足”になりましょう。
前回の記事はこちら>> 足の寿命を延ばす「予防法」
いつまでも“歩ける足”でいるためには、足の健康寿命を延ばすことが大前提。ここからは、久道勝也先生に足の健康を保つうえで欠かせない毎日のエクササイズやお手入れ、そして足にかかる負荷を軽減することに役立つ正しい靴選びとインソールについて教えていただきます。
(1)1日10分のエクササイズ
足首・アーチ・筋肉の状態を改善し、トラブルと無縁の足をつくる足の老化のスピードを緩めるには毎日のエクササイズが重要です。鍛えるべきポイントは「足首の柔軟性」、「土踏まずのアーチ」「足裏の筋力」の3つ。
まず足首の柔軟性を取り戻すことで足に負担をかけない快適な歩き方ができます。また、歩行の際、着地の衝撃を受け止める土踏まずのアーチを維持することは足の痛みや変形を予防します。
そして、正しい足の形をキープしながら歩き続けるためには足まわりの筋力アップも欠かせません。
これらの3要素をバランスよく鍛えることは足の健康寿命の延伸に確実につながるので、毎日こつこつ取り組みましょう。
なお、足や膝に痛みがあるときは無理せずに休養すること。休みながらでも長く続けることが大切なのです。
痛みが出ないようにするには運動後のアイシング(
こちらを参照>>)も効果的です。