【抹茶風味の浮島】
抹茶の色が鮮やかな、優しい味わいの蒸し菓子です。少し早いですが春のイメージで、桜の花の塩漬けをのせました。抹茶によく合う柚子の皮や甘納豆、オレンジピール、チョコレートなどをのせたり、中にあんこを入れたりしてアレンジしてみてください。日本茶や抹茶に合わせて、また、桜の塩漬けをのせずにつくり、コーヒーと一緒に楽しんでも。
『日本茶のさわやかスイーツ』世界文化社より。
【準備】
・アルミカップにオーブンペーパーを敷き込む。
・蒸し器用の鍋に湯を沸かし、蓋に布巾を巻く。
・桜の花の塩漬けを水で洗い、水気をよく拭き取る。
【材料(120mℓのアルミカップ6個分)】
白あん( 市販品) 130g
砂糖 10g
卵黄 1個分
薄力粉 6g
上新粉 6g
抹茶 2g(小さじ1)
卵白1個分
砂糖20g
塩 ひとつまみ
桜の花の塩漬け … 6個
【作り方】
1:耐熱ボウルに白あんを入れ、ラップをせずに電子レンジ600Wで1分加熱して水分をとばし120gにする。(水っぽい場合は少し長めにし、ぽってりするまで水分をとばす。)
2:砂糖10gを加えてゴムベラで混ぜる。卵黄を加えて混ぜる。
3:薄力粉と上新粉をふるい入れ、混ぜる。
4:抹茶を茶こしでふるい入れ、よく混ぜる。
5:別のボウルに卵白と砂糖、塩ひとつまみを入れ、角が立つくらいまでしっかり泡立てる。
6:4に5を2回に分けて加え、ふんわり、かつしっかり混ぜる。
7:6をカップに八分目まで入れ、表面をスプーンで平らにし、桜の花の塩漬けをのせる。
8:蒸し器に入れ、蓋を少しだけずらす。再沸騰したら火を中火にし10分蒸す。さらに弱火にして5分蒸す。型からはずし、オーブンペーパーはつけたまま、ケーキクーラーの上で冷ます。
*保存の目安は冷蔵で3日。
本間節子/Setsuko Honma
お菓子研究家、日本茶インストラクター
季節感と素材の持ち味を大切にした、毎日食べても心と身体にやさしい味のお菓子を提案している。お茶に詳しく、お菓子に合わせた飲み物に定評がある。自宅で少人数制のお菓子教室「atelier h(アトリエ・エイチ)」を開くほか、書籍や雑誌でのレシピ提案、日本茶イベントや講習会などで幅広く活動。著書に「まいにちのお菓子づくり」「マグカップケーキ」(主婦の友社)、「ヨーグルトのお菓子」(池田書店)
などがある。
www.atelierh.jp 撮影/ライアン・スミス