開運のためのお参りのしかたとは
「神社を訪れたら、まずは神社と自分の“気を合わせる”ことを意識してみましょう。鳥居を結界と心得て、手水舎で手はもちろん心も清め、社殿に向かいながら心を整えていきます。拝殿に向かったら、心静かにご祈願をしましょう。
ときに目を閉じて五感を研ぎ澄ませ、じっくりと時間をかけてそうした過程を経ることで、気を合わせることができる場所が、自分にとってそのとき祈願すべき神社といえます。2021年は、ぜひそうした神社を見つけるべく、お参りを重ねてみてはいかがでしょう」
お参りするとよい日
●初詣で「今年一年どういったことを成し遂げたいか、神様の前で誓うためにお参りするとよいでしょう」と水谷神職。
1月1日にこだわる必要はなく、1月3日、7日、15日、また節分までの間、というのが一つの目安とされます。新年を迎えて初めてお参りするときはぜひ、そうした思いで祈願しましょう。
●正五九参り水谷神職によると「古くから正月、5月、9月は神社に参拝する月とされてきました」。諸説ありますが、日本人にとって重要だった稲作に由来するよう。
稲の健やかな生育を祈って種まきの準備をする正月、田植え時期である5月、収穫の時期である9月という、五穀豊穣を祈る大切な時期となります。
●二至二分二十四節気の中の夏至、冬至、春分、秋分を合わせた総称。四季のある日本において季節の変わり目となり、暦の上でもさまざまな意味合いがあります。
「太陽信仰では、太陽の力がいちばん強くなる特別な日とされます。自然とともにある神社に、お参りするのによい日となるでしょう」と水谷神職。
●“初”祭事日水谷神職によると、「初午や初寅など、正月明けで最初の十二支にちなんだ日を、司る神様への特別なお参りの日とする習慣があります」とのこと。
全国の稲荷神社で油揚げを供えて盛大に参拝する初午のほか、福徳を願って毘沙門天にお参りする初寅、弁財天に参拝する初巳などがあります。
水谷神職が奉職する関東随一の八方除け名社
すべての災難に対応する霊力が頼もしい
検見川神社(けみがわじんじゃ)
●祭神:素盞嗚尊(すさのをのみこと)、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)
●御利益:八方除け、方災除け、金運
吉凶を取り入れながら生活することが難しい現代において、地相・家相・方位・日柄などがもたらす悪事災難を祓う八方除けのご神徳で知られます。
過去に犯した過ちを遡ってお祓いできる方災除けの御利益も。祈禱を受ければあらゆる禍事を取り除いて福徳円満をもたらし、健やかに過ごせます。
漁業で栄えた地らしく、お守りは美しい裂があしらわれた貝の形。検見川神社(けみがわじんじゃ)
千葉県千葉市花見川区検見川町1-1
TEL:043(273)0001
京成電鉄千葉線「検見川」駅より徒歩約1分