心静かに、向き合いたい 京都の美に触れる 第5回(全17回) この時期の京都は観光客も少なく、心静かに本来の魅力を堪能できる絶好の季節です。京都を代表する料亭が満を持して開催する“料亭美術館”、精緻な“手業の美”に出会える美術館やショップ、そして“冬の美味”を味わう食事処──。今、注目の京都のさまざまな美の形が、ここにあります。
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独創的な新進気鋭の作家、及川空観作「豪勇無双」。日本神話に登場するスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する迫力ある場面を高さ4.9センチの小さな象牙で表した。京都 清宗根付館〈壬生〉
高さ4~5センチほどの小さな素材に施された精緻な造形。そこには、今の時代を生きる作者の豊かな創造力、驚くべき匠の技が詰まっています。
そんな優れた日本の伝統芸術が、欧米に流出していることを知った当館の設立者、木下宗昭さんが、長年にわたり5500点もの根付を蒐集しました。
歴史的建造物の中、常時約400点が展示されています。今回は現代作家の逸品をご紹介します。
京都市内にある唯一の武家屋敷「旧神先家住宅」は、京都市指定登録有形文化財。静かで落ち着いた空間の中、作品をじっくり鑑賞することができる。京都 清宗根付館京都市中京区壬生賀陽御所町46-1
TEL:075(802)7000
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで) 月曜休館
入館料:一般1000円
〔特集〕心静かに、向き合いたい 京都の美に触れる(全17回)
表示価格はすべて税込みです。
撮影/本誌・坂本正行 取材協力/永松仁美
『家庭画報』2021年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。