365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
記事一覧/
ゲストの一覧 【お悩み】食事中、口から食べ物が出てしまうことがあります
最近、食事中に食べ物が口から出てしまうことが増えてきました。口もとのゆるみを改善したいのですが……。
【回答】口もとを鍛える「前歯そうじトレーニング」を
加齢に伴い、唇を閉じておく力も弱くなっていきます。それにより、食事中に食べているものが口から出てしまうことも。
そんな口もとの力を取り戻す方法を、医学博士の藤谷順子先生の著書『ムセはじめたら、「1分のどトレ」』より紹介しましょう。
舌とほおの力である「モグモグ力」を鍛える食べ物を「噛む」「飲み込む」には、次の5つの力が必要だといいます。
1.食べ物を歯の上にのせたり噛んだりする「モグモグ力」
2.食べ物を口の奥に送り込む「ベロ力」
3.唾液を十分に出す「ウルルン力」
4.食べ物を食道に送り込む「ゴックン力」
5.万が一誤嚥したときにしかりとムセで外に出す「ゴホン力」
今回は、よく噛めるように、唇を閉じる力と、まだ細かくなっていない食べ物を歯の上に置き直す舌とほおの力である「モグモグ力」を鍛えるトレーニングをピックアップしました。
手軽にできる「前歯そうじトレーニング」このトレーニングでは、内側から圧迫されても唇を閉じておく力を鍛え、咀嚼中食べ物を口の中に保持できるようにします。
また、舌全体の筋力(とくに側面)を鍛えます。まだ噛み砕けていない食べ物を歯の上に置き直す力がつきます。
舌の動きに集中すると、唇が開きがちになります。このまま続けても、効果的なトレーニングにはなりません。意識的に唇を閉じるようにしましょう。
道具も何も使わず手軽にできるトレーニングなので、ぜひ、毎日の習慣にしてください。
前歯そうじトレーニングにトライ!
藤谷順子/Junko Fujitani
国立国際医療研究センター病院リハビリテーション科医長。医学博士。筑波大学医学専門学群卒。東京医科歯科大学神経内科での研修後、リハビリテーション科医師となる。東京大学医学部附属病院、国立療養所東京病院、埼玉医科大学病院、東京都リハビリテーション病院等を経て、2002年より現職。著書多数。
イラスト/umao 撮影/西山 航 編集協力/山岸美夕紀
質問・お悩みを募集中!・・・読者の皆さんからのお悩みや質問を募集しています。
こちらのフォームからお気軽にお寄せください。