観客の心に残るのはラストシーンかもしれないけれど……
複雑な家庭環境で育ったという共通点もあり、支え合いながら長い月日を過ごしてきたキダとマコト。新田さんとは初共演だったものの、「撮影初日から違和感みたいなものはなくて、幼なじみの空気感はめちゃくちゃ出せたと思いますし、試写を観てもそう思いましたね」。キダとマコトの絆の深さは、「このストーリーがしっくり完結しない」と岩田さんが言うほど、確実に表されていなければならない部分だけあって、そこがクリアできて「よかった」と言い、心に残ったのも2人の学生時代のシーンだと話します。
「大人になってからよりも、キダとマコトの回想シーンが一番ですね。映画の中の2人は、めちゃくちゃ仲がよさそうに見えて。観てくださった方は最後って言うかもしれませんけど、そこ(回想シーン)がしっかり表現できたから、最後が生きてくると思うんですよね。マコトがプロポーズする前にいろいろ考えている感じもかわいらしい。そういうところもあとあとグッときますね。回想シーンもプロポーズを考えているところも、前振りとしてすごく効いてる感じがしました」
一人の女性に心を寄せるキダとマコト。同じ状況が訪れたら? 「友達の思いを知っていたら、告白しない。友達が大切」と岩田さん。