2021年決定版 開運・招福術 第5回(全18回)各分野の先生たちに、天地、星の動き、大自然、数字、陰陽の仕組みを読み解いていただき、2021年の運勢や、開運のためにすべきことを教えていただきました。東洋、西洋の叡智と助言を日々の暮らしに取り入れ、皆さまで2021年をよりよき年にいたしましょう。
前回の記事はこちら>> 現在・過去・未来を司る開運神社を訪ねる旅
出羽三山巡りへ
国内外から注目される山形県庄内地方には、今年ぜひ訪れたい開運神社があります。江戸時代から庶民が参拝を願ってきた、出羽三山です。
登山がてら本格的な三山巡りをするもよし、羽黒山に集約された三神合祭殿を詣でるもよし。おすすめの巡り方や開運ポイントを水谷神職に伺いました。
水谷智賢(みずたにのりやす)
神奈川県にある寒川神社に40年奉職。その後、八方除けのさらなる究明を目指し、令和2年5月より千葉県にある検見川神社へ。台湾の風水、四柱推命、気学、易学、占星術なども独自に研究する。気を扱える数少ない神職。(写真/三田村 優)羽黒山の登り口にある国宝の五重塔は杉木立の中にそびえる。順番を守って参拝することで
さらなる運気上昇へ
『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』にも選ばれ、伊勢参りとともに崇められた、出羽三山。主峰・月山を中心とする羽黒山、湯殿山の総称であり、現在も山伏修行の行場となる山岳信仰の霊場です。その絶大な力が崇敬を集めてきました。
「その力を効果的に授かるためには回る順番が大切です。最初に訪れるべきは現世とされる羽黒山。次は黄泉の国(過去世)である月山。最後に来世である湯殿山。三山を巡ることで、生まれ変わることができるとされます」と水谷神職。
石段には、瓢簞や蓮の花などの絵が彫られ、33個すべてを見つけたら願いが叶うとされる。羽黒山では、参道である2446段の長い石段に強い気が集まっており、上りきることで多くの力を得られます。
月山は、山頂の本宮まで3時間の登山が必要な厳しさがありますが、目標に立ち向かう勇気をもらえるため、人生の転機にはぜひ訪れたい場所。
湯殿山では、先に境内の玉姫稲荷神社に参拝した後に本宮で参拝をすることで願いが叶うそう。
「月山と湯殿山は冬には閉鎖されてしまうため、閉山時期のお参りや、登山が難しいかたなどは、羽黒山へ。羽黒山にある出羽神社は、3つの山のパワーを合祀する三神合祭殿となっています。三山の力を一挙に得られるので、おすすめです」
出羽三山のシンボルともいえる高さ23.8メートルの一の鳥居は、庄内平野に悠然と建つ。(写真/rara・PIXTA)出羽三山神社(月山神社、出羽神社、湯殿山神社)の各山で用意される、素朴な「身代り守」。 〔特集〕2021年決定版 開運・招福術(全18回)
監修/水谷智賢 取材・文/鈴木糸子 撮影/本誌・武蔵俊介(お守) 写真協力/羽黒町観光協会、香川県観光協会
『家庭画報』2021年2月号 別冊付録「2021年決定版 開運・招福術」掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。