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純国産のオーガニックコスメは貴重?いま、洗練されたアイテムが増えています

2021.03.16

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの一覧

【お悩み】日本のオーガニック化粧品を使いたい


オーガニック化粧品は海外製が大半。日本製が少ないのはなぜ?

【回答】洗練された国産オーガニックコスメも増えています


回答者/近藤須雅子さん(美容ジャーナリスト)


ご質問どおり「オーガニックコスメ」というと、オーストラリアやフランス、ドイツといった製品が目立ちますね。日本製でも、海外製のエッセンシャルオイルや植物エキスを使っていたり、なんとなく純国産の製品は少ない印象です。

これにはいくつかの理由があります。

1つ目は「オーガニック」が横文字であることから、海外製のイメージが強くなりがちなんですね。オーガニックコスメという言葉自体は日本発のようですが(欧米ではビオコスメと呼ぶのが一般的)、語感から欧米のものと考えがち。

大島椿油や米ぬか、紅(べに)といった伝統的な“国産オーガニックコスメ”も豊富なのに、身近すぎて忘れてしまうんですね。

トレンドを生み出してきた歴史的な背景も

2つ目は、欧米ではイギリスの「ソイルアソシエーション(英国土壌協会)」、フランスの「エコサート」といった認証機関がオーガニック認定を行っていて、早くから大きなトレンドを生み出してきたという歴史的な背景もあります。

その一方、日本は各農地が狭く、隣接する栽培地が農薬を使用していると、その影響を勘案され認定が受けられないなどのハンデから、普及が遅れたという面もあるようです。

“国産の無農薬コスメ”は苦戦

3つ目は、製造過程の手間や大量生産が難しいなどの問題から、どうしても価格が高くなりがちで、ブランドイメージの高い海外製ならともかく、“国産の無農薬コスメ”は苦戦を強いられることに。その結果、人気のオーガニックコスメは海外勢が目立つ、というのが現状です。

ITRIM (イトリン)やSHIRO(シロ)など国産オーガニックコスメも増加中

でも、こうした流れの中で、イトリンやシロなど現代のニーズに応える洗練された国産オーガニックコスメも増えています。

遠く海外から、船や飛行機で二酸化炭素を排出して輸送しなくてもいいことから、エシカルコスメとしての意義も。日本の農業を守るためにも、応援したいですね。

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近藤須雅子/Sugako Kondo

美容ジャーナリスト。京都生まれ。女性誌・美容誌をはじめ、多数の媒体で美容記事に携わり、35年以上にわたり最前線で活躍。趣味は着物、美術鑑賞など。
【連載】365日美と健康のお悩み相談室
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