庭に設けられた東屋。本を読んだり、お茶を楽しんだり、ただ座っているだけでも心地いい場所。
心地よい滞在が約束された部屋、花と緑の庭
「ラルベレータ」の客室数は
57室。本館の客室はヨーロピアンクラシックに少しだけオリエンタル・テイストを加えたインテリアで、北イタリアの上質な私邸を思わせます。一方、新館の客室は白と木を基調としたおとぎの国のような雰囲気。どちらも大型ホテルにはない人の手の温もりを感じさせます。少しずつ増築されてきた屋敷は構造が複雑で、ちょっとしたラビリンス
(迷宮
)のよう。踊り場や小さなホールがそこかしこにあり、すべてに花がたっぷりと飾られ、思わず幼い頃に読んだ物語の世界が心の中に甦ります。大きなライブラリールームやラウンジの窓からは、庭や葡萄畑、遠くイゼオ湖までが見え、それらを日がな眺めているだけで心の芯がほどけていくのです。
小高い丘という立地は、建物だけでなく庭の導線にも動きを与えます。敷石に導かれ、ひっそりと隠れた階段を下って行くと、ツタの絡まる東屋、オープンバーへたどり着きます。それらは客室からはもちろん、歩いている途中も見えないのです。広大な敷地ではないのに、なるべく人目に触れずプライベートな空間が保たれるよう、綿密な心配りがなされていることに驚きます。
本館内の客室。全体はヨーロピアンなテイスト、そこにオリエンタルな小物がアクセントでプラスされています。
明るいライブラリー。客室のほかにも、さまざまな場所で寛げるのが「ラルベレータ」の魅力です。
新館の客室。ファンタジックな木製家具を手がけるミラノのメーカーによるオリジナルのインテリア。