伽織さんの作る“勝負料理”が、家族のパワフルな毎日を支える
究極の体育会系。藤波家の料理番は伽織さんの天職
伽織さんは「たった一日、料理を作れないだけでストレスがたまる」というほど料理好き。暇さえあればキッチンに立ち、レストランの味を再現してみたり、珍しい食材で新メニ ューを考案したり――。オリジナル料理の何点かは商品化され、今冬、 なんとニューヨークの日系スーパー でも販売されることになりました。
「格闘家の条件は好き嫌いがないこと。闘える体を維持するには食事からスタミナを得なければ。私は妻に胃袋をガッチリつかまれています」と話す辰爾さん。子どもたち二人ともプロスポーツ選手という体育会系一家の料理番として、伽織さんほどふさわしい女性はいないでしょう。
辰爾さんが最も忙しかった1980年代、伽織さんもキッチンで闘っていました。対戦前の数日間は筋肉に変わりやすい鶏肉でたんぱく質を摂り、当日は消化がよくエネルギーの長持ちするパスタ系を、試合開始 六時間前には食べ終えるように用意。 六四歳の今も現役で闘える体はこう してつくられてきたのです。
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「プロレスラー藤波辰爾さん一家の食卓。妻・伽織さんが作る正月大皿料理」に続く>>写真右から反時計まわりに、藤波辰爾さん/プロレスラーデビューは17歳。今なおリングで闘い続ける、一家の大黒柱、愛称「ドラゴン」。本年の抱負は「ギネスに挑戦!」。 伽織さん/祖母から受け継ぐ料理の腕。お母さまの沼谷トミ代さんが描いた源氏物語のおきもので。本年の抱負は「ステップアップ」。 美有さん/体力は父ゆずり、美貌は母ゆずり。一人暮らし8年目、料理は修業中のプロゴルファー“みいちゃん”。本年の抱負は「内側から美しく」。 怜於南さん/ 父に憧れ、レスラーになった「ドラゴン二世」は好青年。リング名LEONA。24歳。本年の抱負は「戦い抜く体と健康」。 撮影/篠山紀信 きものコーディネート/相澤慶子(藤波美有さん) 着付け/小田桐はるみ ヘア&メイク/室岡洋希〈スリーピース〉(藤波伽織さん・美有さん) KUBOKI〈スリーピース〉(藤波辰爾さん・怜於南さん) 取材・文/浅原須美
「家庭画報」2018年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。