外国の街をきもので颯爽と歩く美女の正体は!? 世界的エンターテインメントグループ「ブルーマングループ」のパフォーマーである夫のワールドツアーに同行し、きもので世界各国を巡る北川聖子さんの旅日記。
記事一覧はこちら>>突然ですが私、元ダンサーにも関わらず、運動が大っ嫌いです。 その中でも特に山登りがこの上なく嫌いでして・・・。以前夫にどうしてもと誘われ、アメリカのバーモント州にある初心者向けの山に登ったのですが、山頂に到達するまで楽しいと思った瞬間は一度もなく、むしろ重い足取りを一歩一歩進めるごとに、ここへ連れて来た夫への怒りがふつふつと湧き上がるほどでした。
登山というのは、自ら望んで山に向かわないと、感動は得られませんね。 皆さんも周りにいる登山嫌いの友人を「登ったら絶対感動するから!」とか言って無理やり山に連れて言ってはダメですよ~(笑)。そこに思ったほどの感動がなかった場合、あなたが恨まれます...おそらく。
ところが、そんな筋金入りの山嫌いの私が、スイスの自然の美しさに魅せられ、なんと山に登ってしまったんです(しかも何度も!)。 ブルーマンのメンバーと団体で登りに行ったり、家族3人で登ったり、更には息子を連れ、母と息子のみで登りに行ったり。
登山嫌いだった私を変えるほどの、スイスの大自然の魅力を本日は皆さまにお伝えします。
前置きが長くなってしまいましたが、スイスの自然に興味を持ったそもそものきっかけは、滞在先のチューリッヒの街からも、日本の自然とはまた一味違ったヨーロッパ独 特の自然の美しさを感じることができたからでした。
チューリッヒの街中には、チューリッヒ湖と呼ばれる、大変透明度の高い美しい湖があ り、チューリッヒ市民の憩いの場となっています。
その湖や街の至る所から、雪を被った荘厳な山脈が、澄み切った空に顔を覗かせます。紺碧の空、真っ白い雪、そして藍色の山肌の見事な コントラストに、私は一瞬にして心を奪われてしまったのです。
スイスの山以上に登りたい山があるだろうか?(いや、ないっ!) と、早速その翌日山へ向かった私たち。