CTスキャニングで骨格まで見える彫刻の概念を超えた鉄のカラス 【金工】本郷真也「Visible 01」〈ハシボソカラス〉 金属工芸の材料の中で最も硬い鉄を、巧みに加工する本郷真也さんの鉄鍛金技法は、天才的ともいわれる。その類いまれな技巧を現代的に表現した作品がこの「Visible 01」。骨を作り、その上に筋肉、そして羽を重ねづけするという途方もない作業工程を経て、CTスキャニングで可視化する、明治期にはできなかった現代ならではの超絶技巧作品。肉眼では見えない内部まで表現した多元的彫刻だ。 生命の本質を