箔を使った軽快な酒器に定評あり。安西 淳(Jun Anzai) 金属のようなテクスチャーを備えた極薄の酒杯は、素材に木を使わず、布などを糊漆で張り重ねて素地をつくる乾漆技法でつくられたもの。酒杯の重さはわずか7グラム。しかも小ぶりなため、「お酒を入れると、お酒そのものの重さが手に伝わります」と安西さん。表面がマットなため持ちやすいのも特徴。内側の金彩、銀彩の加飾を手がけるのは、蒔絵師である奥さまの由香子さん。お酒を注いだとき、光を受けて乱反射する様子も楽しめる。縁のある小さな盆は、盃や小皿をのせての晩酌