平安絵巻 ドラマチック古典 三十六歌仙の雅(みやび)を着る 平安中期の歌人、藤原公任(ふじわらのきんとう)が編纂した秀歌撰「三十六人撰」に選ばれた、歌聖36人と住吉大明神を加えた37の歌と歌人の姿が描かれた最高傑作、佐竹本『三十六歌仙絵巻』。大正時代の初め、秋田の佐竹侯爵家に伝わった絵巻が、売り立てとなりますが、あまりの高額に買う人がなく、当時の財界人たちで、37枚に分割し、買い取られて秘蔵されてしまいました。分断されてから100年。この断簡を探し集めて、この秋、京都国立博物館で、展覧会が催されます。三十